淡路島から釣り場がなくなる… 非常識な釣り人マナーに島民怒り 「現場を見て衝撃」

「この様な常識無き行為が続けば冗談抜きで釣り場無くなります」。捨てられた大量のゴミの写真とともに釣り人のマナー改善を訴えたツイートが話題になっている。投稿したのは兵庫・淡路島民のパイセンさん(@sdik0903)。釣り場を守り、「1人のまな娘と一緒に釣りをしたい」という願いをかなえるため、地元の悲痛な現状を打ち明けた。

淡路島の釣り場の駐車場に捨てられたゴミの山【写真:ツイッター(@sdik0903)より】
淡路島の釣り場の駐車場に捨てられたゴミの山【写真:ツイッター(@sdik0903)より】

「最初は悩みました」 葛藤も地元の海を守るために決意の投稿

「この様な常識無き行為が続けば冗談抜きで釣り場無くなります」。捨てられた大量のゴミの写真とともに釣り人のマナー改善を訴えたツイートが話題になっている。投稿したのは兵庫・淡路島民のパイセンさん(@sdik0903)。釣り場を守り、「1人のまな娘と一緒に釣りをしたい」という願いをかなえるため、地元の悲痛な現状を打ち明けた。

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「場所バレしてしまいますが、久しぶりに訪れた釣り場の駐車場一部です。
他の釣り場もそうですが、この様な常識無き行為が続けば冗談抜きで釣り場無くなります。
淡路島に釣りに来るのは全然Welcomeですがゴミぐらい持ち帰ってください。
僕の5歳の娘でもポイ捨てはしませんよ?
僕からのお願いです」

 1児のシングルファザーであるパイセンさんが訴えると、ネット上には「ここまでひどいのはじめてみました」「これわ?アカン」「どこの釣り場でも同じことが多いです」「ルアーのパッケージが捨てられているのを見ると、悲しくなります」「これ以上釣り場がなくなるのは勘弁して貰いたいです」「青物、タチウオ、サバの季節は特に酷い気がします」など大きな反響が寄せられた。

 駐車場というより、まるでゴミ捨て場だ。

 パイセンさんはENCOUNTの取材に、「ペットボトルや空き缶を始め、食料品の袋、釣り具の空き箱、エサ(アミエビブロック等)のゴミ、近年で最もびっくりしたのはバーベキューセットをそのまま放置です。穴の空いた寝袋、壊れたいすなんかもあります」と惨状を告白した。

 そして、「閉鎖や釣り禁止場所は年々増えてきています。主な理由がゴミ問題や漁業関係者とのトラブルです。場所を伏せさせてもらった理由は、それでも侵入する常識のない方が結構おられるからです」と、続けた。

 幼いころから釣りを始め、3年前からは本格的に打ち込んでいる。「この時期は釣れる魚種が限られてきていますが、根魚(岩場に生息する魚)がメインになるかと思われます。春先になり気温、水温の上昇と共に青物を始めとしたいろんな魚が釣れます」と、島内外の釣り人を魅了する自然の宝庫。しかし、このままでは淡路島の至るところから釣り場がなくなるかもしれないとの危機感を持つ。

 今回の投稿をすることは、「最初は悩みました」とためらいもあった。

 地元の人も通う場所が特定されることで、「さらに釣り人が増え、ゴミが増えるかもしれない」との不安があったためだ。

 だが、このまま放置はできないと判断。SNSを通じて、情報を拡散した。

「今回のポイントは自分自身数年ぶりに立ち寄り、現場を見て衝撃を受けました。仕事柄、釣り禁止場所等の情報は入ってくるので、この釣り場もこのままでは釣り禁止になってしまうと思い、今回ツイートしました。自身のツイッターもフォロワー数が投稿時は千人を超えていたので、1人でも多くの方に淡路島の現状を知っていただき、難しいとは思いますが、ゴミを捨てる方たちに少しでも考えを改めてほしいという思いでした」

 海洋ゴミは深刻な環境問題の一つ。限りある豊かな自然を守るために、出したゴミは持ち帰ることも釣り人の大切な役目だ。

「自分たちが今釣りができたらそれでいいではなく、島民は幼き頃から釣りをする人が多いです。将来、子どもたちが釣りをしたくてもできない状態になることが1番防がないといけないと思ってます。自分はシングルファザーで、1人のまな娘と一緒に釣りをしたいという思いがあります。家族、子どもと釣りをしたい人はかなりいるはずです。そのような素晴らしい願いをねじ伏せる未来にはしたくないという気持ちもあります。なので釣りに来られるのは全然オッケーですが、最低限のマナー、ルールを守ってほしいの一言につきます」と、パイセンさんは訴えた。

次のページへ (2/3) 【写真】パイセンさんが釣り上げた70センチ級のボラ、実際の写真
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