「1番大切なのは熱」 RISE・伊藤代表がドリームカードを組まなかったワケ「現状やっても難しい」

立ち技格闘技団体「RISE」と「K-1」が10日、都内で共同会見を行い、両団体の年間最大大会で対抗戦を行うことを発表した。会見後、「RISE」の伊藤隆代表が囲み取材に応じた。

会見後、囲み取材に応じた伊藤隆代表【写真:ENCOUNT編集部】
会見後、囲み取材に応じた伊藤隆代表【写真:ENCOUNT編集部】

『THE MATCH 2022』出場選手は「交流させる気ない」

 立ち技格闘技団体「RISE」と「K-1」が10日、都内で共同会見を行い、両団体の年間最大大会で対抗戦を行うことを発表した。会見後、「RISE」の伊藤隆代表が囲み取材に応じた。

2023年は“挑戦”をテーマに掲げている「RISE」。この対抗戦もそのひとつだ。世界でMMAの注目度が高いなか、伊藤代表はこの日も「立ち技格闘技の逆襲」という熱い思いを口にした。

 2度目の対抗戦、この先にどんなゴールを見ているのか。今大会は今後に向けての査定の意味合いもあるという。「この3月大会でどれだけ盛り上がるのか、どれだけ熱が生まれるか、どれだけ反響が生まれるのかというのは僕も見たい。結果を見て判断したい」と語った。

 さらに「団体が力を合わせることによって、キックボクシングのすばらしさを見せられる。選手層も上がる。対抗戦をへて実力が上がってきた選手たちを世界で戦わせるのが僕は良い。『THE MATCH 2022』は日本人同士だったけど、世界と日本で選抜戦でも僕は良いと思っています。1番大切なのは熱がどう生まれるか」とうなずいた。

 突然の発表。もう少し温めてからの方がという声もある。それに対して「“対抗戦”を温めるためのスタート」だと説明した。

「対抗戦は若手同士、女性同士もやった方がいいと思うんですよ。どんどん交流していった方がいいと思う。結果として勝ち負けはあるんだけど、選手のレベルは絶対上がる。対抗戦を経験している選手の方が絶対強いと思います。『THE MATCH 2022』みたいなものをみんな期待したと思うんですけど、現状でやっても難しいと思うんです。今は滑走路を走らせている段階です」

 熱という部分で気になるのはYA-MANという存在だ。昨年10月の白鳥大珠戦で敗れて以降、姿を見せていない。人気選手の対抗戦起用についての考えを明かした。

「『THE MATCH 2022』に出た選手を交流させる気はないんです。トップ選手たちはどんどん自分たちのイベントで輝けていけると思っています。中堅から下の熱を上げていかないといけない。その熱を溜めていかないといけない。『誰だ』という選手をいきなり対抗戦に上げてもという思いでも、ファンに引っかかるように鈴木真彦、白鳥は選びました」

 両団体の対抗戦は3月12日開催の「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~」および同26日開催の「Cygames presents RISE ELDORADO 2023」で行われる。なお両大会はABEMAで完全無料生中継されることも決まっている。

次のページへ (2/2) 【写真】「RISE」と「K-1」共同会見での集合写真
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