米フロリダ州のビーチ開放に住民が歓喜し殺到 コロナ禍とは思えぬ光景に市長警告「帰宅して」

米国では新型コロナウイルスの感染者数が69万人を超え、死者数も3万人を超えるなど甚大な被害を受けている。一方でドナルド・トランプ大統領は「感染拡大のピーク過ぎた」と発言。各州で拡大防止措置の緩和が検討されている。そんな中、フロリダ州ジャクソンビル・ビーチ市のビーチが開放され、賑わいを見せたことが「パンデミックの渦中のものには見えなかった」と話題になっている。

再開放されたジャクソンビル・ビーチ市のビーチ【写真:Getty Images】
再開放されたジャクソンビル・ビーチ市のビーチ【写真:Getty Images】

「エクササイズ、体を動かす時間」を作るためビーチと公園を開放

 米国では新型コロナウイルスの感染者数が69万人を超え、死者数も3万人を超えるなど甚大な被害を受けている。一方でドナルド・トランプ大統領は「感染拡大のピーク過ぎた」と発言。各州で拡大防止措置の緩和が検討されている。そんな中、フロリダ州ジャクソンビル・ビーチ市のビーチが開放され、賑わいを見せたことが「パンデミックの渦中のものには見えなかった」と話題になっている。

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 米テレビ局「CNN」電子版は17日(日本時間18日)、新型コロナウイルス感染拡大防止策として閉鎖されていたフロリダ州ジャクソンビル地域のビーチと公園が同日の午後に再開放されたことを紹介。中でも「ジャクソンビル・ビーチ市の光景は世界的なパンデミックの渦中のものには見えなかった」と驚きの様子を報じている。

 開放に伴い警察がバリケードを取り払った時には「集まった人たちは歓声を上げ、ビーチに殺到した」と歓喜に湧いた様子。そして「泳ぐ人、サイクリングをする人、サーフィンをする人、釣りをする人たちが見られた」と今まで自粛していた鬱憤を晴らすかのように行動したとしている。

 この“異様”な光景に記事は、「金曜日は誰もソーシャルディスタンスを気にしていないようであった。ある住民はビーチに行けなかったことが『苦痛』であったと語った。住民たちはタオルを持ち、日光浴をしていた。マスクを着用している人はほとんどいなかった」と新型コロナの存在を忘れ楽しむ人々の様子を記した。

 ある住民は「サイクリングかサーフィンをする予定です」と開放を楽しみにしていたことを明かした。一方で、「ウイルスがまき散らされる可能性があるので、リスクがあると思います」と危機感を持つ住民の声も紹介されている。

 アトランティック・ビーチ市のエレン・グラッサー市長は17日(同18日)の記者会見で「くつろぐ時間ではありません。パーティーをする時間でもありません。エクササイズ、体を動かす時間であり、終わったら帰宅してください」と改めて感染拡大防止へ注意喚起を行った。

次のページへ (2/2) 【写真】フロリダ州ジャクソンビル・ビーチ市の砂浜に広がるコロナ渦中とは思えぬ光景
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