【エルピス】恵那が選んだ“いまの最善”に視聴者も納得「逆にリアル」「凄いな最終回!」

女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第10話が26日、放送された。恵那(長澤)と斎藤(鈴木亮平)が対峙(たいじ)するシーンや、恵那が選んだ“いま最善のカード”など、ご都合主義の大円団ではない最終回に、視聴者からは「逆にリアル」「こんなドラマがまた見たい」と満足感の高い感想が並んでいる。

第10話での浅川恵那(長澤まさみ)の姿勢に視聴者絶賛【写真:(C)関西テレビ】
第10話での浅川恵那(長澤まさみ)の姿勢に視聴者絶賛【写真:(C)関西テレビ】

長澤まさみ4年半ぶりの連ドラ主演作

 女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第10話が26日、放送された。恵那(長澤)と斎藤(鈴木亮平)が対峙(たいじ)するシーンや、恵那が選んだ“いま最善のカード”など、ご都合主義の大円団ではない最終回に、視聴者からは「逆にリアル」「こんなドラマがまた見たい」と満足感の高い感想が並んでいる。

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 長澤まさみ4年半ぶりの連ドラ主演作。スキャンダルによって落ち目となったアナウンサーの浅川恵那(長澤)とバラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)らが、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。

 大門副総理の元娘婿で秘書の亨が、内部告発直前で謎の死を迎えるという衝撃の展開が話題を呼んだ前回。亨の死を受け、何年も前から彼に接近し大門の裏の顔を暴こうとしていた村井は大門の“やり方”や、白々しい彼のコメントを平然と受け入れるマスコミの姿勢に怒りを爆発させ、村井の意思を継ぐかたちで亨の告発を記事化しようとしていた拓朗もまた、深い闇の中に落ちていた。

「ニュース8」のスタジオに殴り込んできた村井の姿を目の当たりにした恵那は、病死とされた亨の死因に違和感を覚え、拓朗を尋ねる。恵那は「何があったか知ってる? 教えてくれないかな」と頼み、真実を伝えるべくもう一度現実としっかり向き合う決心をしたと話す。「教えてください、お願いします」と頭を下げる恵那に拓朗は亨のインタビュー音源を聴かせると、彼の死に責任を感じ、権力に立ち向かうことの難しさを肌で感じたことを吐露。拓朗はこの一件から手を引くと力なく応えるが、そんな彼の姿勢に恵那は「もらうから、このスクープ。君、いらないんでしょ?」と怒りをにじませる。

 亨は自殺でも病死でもなく大門に消されたと踏んでいる拓朗は恵那の身を案じ止めようとするが、恵那は「自分の仕事、ちゃんとやりたいだけじゃん!」と応じず。真っすぐに真実を追ってきた拓朗の存在にこれまで助けられていたことを感謝し、「ニュース8」のトップニュースとして亨が告発した“レイプ事件”を取り上げるべく、同期の滝川(三浦貴大)に村井が過去に撮影していた亨のインタビュー映像を渡し協力を求める。

 滝川が亨のインタビューを流さなくても、自分は大門を告発する原稿を読むと決心する恵那。だが、本番直前のスタジオに大洋テレビを去りフリージャーナリストとなった斎藤(鈴木亮平)が乗り込んでくると事態は一変。オンエア前のスタジオで、恵那と斎藤はそれぞれの“正義”のために話し合うことに。斎藤は鬼気迫る恵那の表情に「今のところ俺の読みは8対2で俺が負ける。それでも俺はやってみるしかない」と前置きすると「単刀直入に言う。今夜の君のラインナップから、大門副総理のスキャンダルに関するニュースを外してほしい」と恵那に迫る。

「できません」と返す恵那に、「大変なことになる」「君は分かってない」と食い下がる斎藤。大門副総理のスキャンダルが世に出たら、彼の失脚だけでなく政界全体に激震が走ること、それは日本全体を揺らがせることになり影響は計り知れないと訴える。斎藤の訴えに耳を傾けた恵那は、「では、本城彰を逮捕させてください」と別のカードを切り出す。

 恵那が“いま切れる最善のカード”として選んだのは、「今日以降、本城彰に関する報道に一切邪魔をしないこと。警察が逮捕に動くのを止めないことを約束してください」という提案だった。恵那の提案を聞いた斎藤はどこかに電話をかけると、大門と本城彰の関係については触れないことを条件に「今夜のトップニュースで出して構わない」ときっぱり。“今夜のトップニュース”という急すぎる提案に戸惑いを見せる恵那に、さらに斎藤は「明日まで待つと、君は事故か病気で出れなくなるよ」と続けるのだった。

 本城彰のニュースを扱えることになるも、オンエアまでは残りわずか。恵那が急いで拓朗に電話をかけると、なんと拓朗は大洋テレビのロビーにおり、本城彰に関するVTRも持っているという。放送ギリギリで拓朗からVTRを受け取った恵那は「流すよ! トップニュースで!」と満面の笑み。“本城彰”という名前こそ出さなかったものの、顔をぼかした彰の写真やDNA鑑定の結果など松本死刑囚の冤罪(えんざい)を裏付ける証拠は十分に盛り込み、誰の邪魔も入ることなく放送はぶじ終了する。

 恵那と拓朗が牛丼屋でささやかな打ち上げを行うシーンから、舞台は2020年10月に。あの放送の後も恵那は変わらず「ニュース8」のキャスターを続けており、村井と拓朗は「村井映像企画」という会社で一緒に働いていた。そして、全ての始まりを作ったヘアメイクのチェリー(三浦透子)が、出所してきたであろう松本さんと一緒にカレーを食べているシーンも描かれ、最後は「ニュース8」の“顔”として「こんばんは。真実を真っ直ぐに。ニュース8の時間です」と冒頭のあいさつをする恵那のアップで終了。

 ハラハラしっぱなしの1時間に、視聴者は「凄いな最終回!」「始まってからずっと息をのんでる見てる」と大興奮。本城彰まで迫り松本の冤罪は晴らすも、大門の牙城は崩せなかったことから「恐らく実際にもこんなことがあるんだ」「すべてが都合よくうまく行きました、みたいな結末よりも逆にリアル」と話題を呼んでいる。

 傷つきながらも真っすぐに真実を追ってきた拓朗に恵那がかけた「希望って、誰かを信じられるってことなんだね」というセリフにグッときた人も多いようで「最高すぎる」「痺れたー」という声も。初回から一貫して骨太な内容を貫き通したドラマだっただけに「エルピス良かった」「初めて日本のドラマでBlu-ray買おうと思って即予約した」「こんなドラマがまた見たいな」と絶賛する感想が並んでいる。

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