「カメ止め」がまさかの“続編”決定 再集結の監督&キャストが一度も会わずに「完全リモート」制作へ
2018年に社会現象ともいえる大ヒットを記録した「カメラを止めるな!」が、再び帰ってくることになった。今回、上田慎一郎監督とカメ止めのキャストが再結集。スタッフとキャストが一度も会わずに、“完全リモート”でつくる短編映画「カメラを止めるな!リモート大作戦!」の緊急制作が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エンターテインメント界はピンチに見舞われているが、上田監督は「完全リモート制作の本作が、誰かにとって、『新たな仕事を創出するヒント』になればとも思っています」と意気込んでいる。
上田慎一郎監督が窮地のクリエーター界にメッセージ「『人と会えない状況でも知恵と工夫でものづくりはできる」と前を向いてもらいたい」
2018年に社会現象ともいえる大ヒットを記録した「カメラを止めるな!」が、再び帰ってくることになった。今回、上田慎一郎監督とカメ止めのキャストが再結集。スタッフとキャストが一度も会わずに、“完全リモート”でつくる短編映画「カメラを止めるな!リモート大作戦!」の緊急制作が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エンターテインメント界はピンチに見舞われているが、上田監督は「完全リモート制作の本作が、誰かにとって、『新たな仕事を創出するヒント』になればとも思っています」と意気込んでいる。
コロナ禍の苦しい現状に光を照らすような今回の企画は、「明るいエンタメを届けたい」、「こんな状況でも作品や仕事がつくれることを示したい」という上田監督の強い思いからスタート。スタッフ&キャストが会うことなく、ビデオ通話の画面や、キャストがスマートフォンで自撮りした映像を上田監督が受け取り、編集を行って完成させる予定だ。制作はすでに始まっており、今年4月末~5月初旬の完成を目指している。作品時間は約20分を見込んでおり、完成後、YouTubeで一般無料配信をする予定だ。
キャストには、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、大沢真一郎、秋山ゆずき、長屋和彰、市原洋、細井学。カメ止めキャストたちが“再共演”となる。
内容は、現実とフィクションの虚実が織り交ざった“今しかつくれない作品”という。新型ウイルスの感染拡大で外出自粛を余儀なくされている日本。そんな中、自宅待機中の映像ディレクター日暮のもとに笹原、古沢の両プロデューサーからビデオ電話がかかってくる。「今月中に再現ドラマを1本作ってほしい」という無茶ぶり……。「家から出られないこの状況で撮影はできませんよ」と渋る日暮に、笹原プロデューサーが答える。「スタッフキャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わず、完全リモートで作ります」。かくして、完全リモートでの映像制作が始まる……といったストーリーだ。
型破りな撮影手法はまだあり、本作には「一般人がリモートで参加できる」シーンも用意されているという。さらに、本作の未公開映像、監督・キャストからのメッセージ動画について、4月13日にMotionGallearyで立ち上がるクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」内に特典として提供する。
■上田慎一郎監督(監督・脚本・編集)のコメント
「新型コロナウイルスの感染拡大。未曾有の事態に世界中が不安に包まれています。外出自粛要請、感染への不安により、『人に会えない』状況が続いています。いま、自分にできること。それはやはり「明るいエンターテインメント」を創って、それを楽しんでもらうことだと思いました。いま下を向いている誰かに前を向いてもらいたい。本作で誰かの暗い気分を少しでも明るくできたらと思います。現在、仕事を失い生活の危機に瀕しているクリエイターが沢山います。そんな人たちに、『人と会えない状況でも知恵と工夫でものづくりはできる」と前を向いてもらいたい。完全リモート制作の本作が、誰かにとって「新たな仕事を創出するヒント」になればとも思っています。現在、絶賛ドタバタと制作中です。どうぞお楽しみに!」