銀座にクラシックカーが続々 助手席華やか 男の“自己満足”返上の車イベント盛況

東京都内を旧車で走る「THE銀座RUN Ethical∞Meeting2022 秋」が13日行われ、約45台が参加した。

銀座4丁目交差点をクラシックカーが通過した【写真:ENCOUNT編集部】
銀座4丁目交差点をクラシックカーが通過した【写真:ENCOUNT編集部】

「友達や奥さん、彼女を誘って楽しんでもらうのが目的」

 東京都内を旧車で走る「THE銀座RUN Ethical∞Meeting2022 秋」が13日行われ、約45台が参加した。

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 主催したのは元プロラリードライバーの根本純さん。イベントは春、秋の年2回開催で、今回が16回目となった。

 参加車両の条件は2000年以前に製造の車で、歴史を重ねた車が優先される。

 1941年式キャデラックフリートウッド 60スペシャルや69年式シボレーコルベットC3、65年式ポルシェ911、74年式フィアットアバルト124ラリー、88年式ランボルギーニカウンタック5000QV、58年式トライアンフTR3A、61年式ジャガーMK2、69年式ロータスエランS4DHC、66年式プリンスグロリア6ワゴン、66年式プリンススカイライン2000GT-B、64年式ホンダS600、75年式セリカなどがエントリーした。

 山の手巡りの春に対し、秋は下町巡り。ドライブ日和の下、東京プリンスホテルを出発し、銀座4丁目交差点、浅草雷門前などを通過すると、沿道からは珍しい車にカメラを向けたり、手を振る人が相次いだ。

元ラリードライバーの根本純さんは女性を助手席に乗せた【写真:ENCOUNT編集部】
元ラリードライバーの根本純さんは女性を助手席に乗せた【写真:ENCOUNT編集部】

 通常のカーイベントと雰囲気が異なるのは、助手席の彩り。夫婦やカップルで楽しむドライバーが目立った。

「友達や奥さん、彼女を誘って楽しんでもらうのが目的。車の趣味は『いいからいってらっしゃい』と言われて、男の自己満足で終わりがち。銀座RUNというくらいなので、見る人にも楽しんでもらうし、横にいる人には特に楽しんでもらう」と根本さんは話した。

 チェックポイントの確認は今回からアプリを導入。博品館や歌舞伎座、波除稲荷神社など12か所を計測した。「200メートルの範囲にいくと旗が押せる。新しいことをやっていかないと飽きちゃう。集めると参加賞がもらえます」

 約17キロのコースを約2時間にわたって走行。観光客でにぎわいを見せる築地場外周辺での昼食を挟み、ゴールの海の森水上競技場まで向かった。

 紅葉のシーズンを迎え、車関連のイベントは週末に多くの場所で行われている。

 根本さんは「クラシックカーは盛り上がっているけど、飾るイベントが多い。いい雰囲気のところで車を展示するのはいいんだけど、僕はもともとラリードライバー。走ってナンボ。動態保存を大事にしている」。世界で最も過酷とされるパリ・ダカールラリー(現ダカールラリー)に日本人として初挑戦、トータル13回にわたって出場したパイオニアの自負をのぞかせた。

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