渋谷ハロウィーン参加者はソウル事故をどう見た? 「怖い」「痛ましい」「あおり過ぎ」

ハロウィーン当日の31日、東京・渋谷は午後6時頃から大勢の人でにぎわった。29日には韓国・ソウル市街の雑踏で150人以上が亡くなる圧死事故が起きたばかり。この日、ハロウィーンの渋谷に訪れた人は2日前の惨事をどう見ているのか。街頭でインタビューを行った。

渋谷スクランブル交差点で交通整理を行う“DJポリス”【写真:ENCOUNT編集部】
渋谷スクランブル交差点で交通整理を行う“DJポリス”【写真:ENCOUNT編集部】

2日前には韓国・ソウル市街の雑踏で150人以上が亡くなる圧死事故が発生

 ハロウィーン当日の31日、東京・渋谷は午後6時頃から大勢の人でにぎわった。29日には韓国・ソウル市街の雑踏で150人以上が亡くなる圧死事故が起きたばかり。この日、ハロウィーンの渋谷に訪れた人は2日前の惨事をどう見ているのか。街頭でインタビューを行った。

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 ブレザー姿でセンター街を歩いていた17歳の女性2人組は「普通に制服なのに『コスプレ?』と声をかけられます。韓国の事故は怖いなと思った。今日は買い物に来ただけだけど、そろそろ人が増えてくる頃だと思うので帰ります」と話した。

 カニの被り物をした58歳男性は「本当に痛ましい事故。巻き込まれた方のご冥福をお祈りします」と話し、「ハロウィーンはルールやマナーを守って楽しむことが大事。道は左側通行で、交差点では横断歩道を渡る、往来で立ち止まらない、路上飲酒や路上喫煙をしなければ、個人で楽しむのは自由だと思う」と考えを語った。

 ワンピースの人気キャラ、赤髪のシャンクスに扮(ふん)した24歳の男性は「覇気があれば余裕っす!」と一言。その上で「ネットで画像を見ましたけど、すごい人だかり。渋谷は普通に歩けるし、あそこまでではない。警察の交通整理もあるので正直ああいう事故は起こらないと思う。ハロウィーン関連は何でも悪く言われるけど、マスコミはあおり過ぎだと思います」と真面目なトーンで話した。

 キョンシーのコスプレをした20代前半の女性2人組は「ネットで見たから知ってますよ! こうやって腕を組めばいいんですよね?」とSNS上で拡散された、群衆事故に巻き込まれた際に気道を確保するポーズを披露。「痴漢とかもあるから、あんなに混雑したところにはいかないです」と話した。

 今日は街の様子を見に来ただけという40代の男性は「心臓マッサージの動画が出回ってたけど、やり方がめちゃくちゃ。もっと多くの人に周知徹底する必要があると思う」としつつ「ネットでもよく議論になるけど、際どいコスプレの女性が倒れていたら、自分がやる自信はない。ああやって動画が出回ったら、一生ネット上で痴漢としてさらされるかもしれない。救助活動を動画で撮ったら、一層救助しようという人が減るんじゃないか」と動画が拡散されることへの危機感を語った。

 個性的な装いで街行く人も、皆が心を痛めている韓国の惨事。くれぐれも同様の事故が起きないことを願うばかりだ。

次のページへ (2/2) 【写真】午後6時を過ぎ、人が増え始めた渋谷の雑踏
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