異世界ファンタジー「転スラ」って何? 芸能界にもファン多数、歴史と魅力をおさらい

シリーズ累計発行部数3000万部突破の大人気異世界ファンタジー「転生したらスライムだった件」(通称『転スラ』)初の劇場版作品となる「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」(配給:バンダイナムコフィルムワークス)が、11月25日から公開される。初の映画化に合わせ、本稿では今からでも間に合う「転スラ」の歴史と魅力を紹介。今作に声優として参加する女優・福本莉子、声優・内田雄馬、木村昴、トム・ブラウンのみちお/布川ひろき、世界(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)からのコメントも届いた。

「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」【画像:(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会】
「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」【画像:(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会】

11月25日公開「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」

 シリーズ累計発行部数3000万部突破の大人気異世界ファンタジー「転生したらスライムだった件」(通称『転スラ』)初の劇場版作品となる「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」(配給:バンダイナムコフィルムワークス)が、11月25日から公開される。初の映画化に合わせ、本稿では今からでも間に合う「転スラ」の歴史と魅力を紹介。今作に声優として参加する女優・福本莉子、声優・内田雄馬、木村昴、トム・ブラウンのみちお/布川ひろき、世界(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)からのコメントも届いた。

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「転スラ」は異世界で1匹のスライムに転生したサラリーマンの主人公が、身につけたスキルを駆使し、知恵と度胸で仲間を増やしていく異世界転生ストーリー。2013年に「小説家になろう」で連載開始され、閲覧数は9億PVを突破。「このライトノベルがすごい!」では、17年版で単行本・ノベルズ部門8位、18年版で同6位、19年版で同5位、20年版で同7位に入賞した。

 15年にコミック化を果たし、月刊少年シリウスで連載開始。コミカライズは漫画家の川上泰樹が担当している。22年5月には第46回講談社漫画賞の少年部門を受賞。多数のスピンオフコミックも刊行されており、関連書籍のシリーズ累計発行部数は3000万部を突破している。

 18年には、川上泰樹による同名コミックス「転生したらスライムだった件」を原作とし、制作会社「エイトビット」によってアニメ化。第1期が18年10月から19年3月までTOKYO MXほかでテレビ放送され、さらに21年1月から9月まで「転生したらスライムだった件 第2期」第1部、初のテレビアニメ化となる「転スラ」スピンオフコミック「転生したらスライムだった件 転スラ日記」、「転生したらスライムだった件 第2期」第2部が9か月連続で放送された。本編はNetflix、dアニメストア、U-NEXTなど主要配信サイトでTOP3以内にランクイン。海外ではアニメ本編の累計再生数が15億回を突破している。

 そして長らく展開されてきた「転スラ」ワールドもついに“初”の映画化を果たし、「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」が22年11月25日より全国公開。完全新作として、ストーリー原案を原作・伏瀬、監督をアニメ版第1期の監督を務めた菊地康仁が担当する。

 ウェブ小説から始まり、コミックス化、アニメ化と媒体の垣根を越え進化していく本作だが、その魅力の1つに多彩なキャラクターが挙げられる。一見最弱な種族“スライム”となって転生してしまった主人公・リムルは旅の中でたくさんの個性豊かな登場人物と出会い、絆を深めていきながら自身も成長していく。リムルが転生した世界では、人間、大鬼族、ゴブリン、ドラゴン、蜥蜴人族、豚頭族、樹妖精などさまざまな種族が存在。まさにファンタジックな世界観となっており、それぞれの種族の特徴、特技、性格なども千差万別のため、“推しキャラクター“を探すのも「転スラ」の楽しみ方の1つだ。

 芸能界にもファンが多く存在し、俳優の菅田将暉や吉沢亮、お笑いタレントの有吉弘行や田村淳、YouTuberのはじめしゃちょーらが、テレビやSNSで同作を紹介している。

「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」【画像:(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会】
「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」【画像:(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会】

内田雄馬「この劇場版は『転スラ』を初めて見るよ! という方にも、本当に見やすい映画」

 以下は劇場版オリジナルキャラクターの紹介と、担当声優のコメント。

○トワ(CV 福本莉子)
女王が代々受け継ぐティアラの魔力を使い、湖の鉱山毒を中和し、民を毒から守るが、代償としてティアラにかけられた悪魔の呪毒を全身に受けてしまう。リムルの仲間であるベニマルたちの兄貴分だったヒイロを助けたことで、ヒイロと強い絆を持つ。自分を犠牲にしても、仲間を守る強さと美しさを兼ね備えた女性。

――作品について。

「まずアニメを全部見させていただきまして、とっても面白かったです。そのあとは、まず台本を読んで、台本に秒数などを書き込んで、家で何回も練習してやれるすべての力を出し切りました。『転スラ』で好きなキャラクターはランガです。アニメでも後ろにいてもいつもかわいいリアクションをしているので」

――転生できるとしたら。

「犬ですかね。実家で昔ワンちゃんを飼っていたんです。ワンちゃんはいつもご飯を食べて、遊んで、寝てっていう生活じゃないですか。それが本当に幸せそうで、うらやましいなーと思うので、家で飼われているワンちゃんに転生したいです」

○ヒイロ(CV 内田雄馬)
突如リムルたちの前に現れ、自らを「ヒイロ」と名乗る。片方の角は折れており、身の丈ほどの長さを誇る長巻を携えている。“大鬼族(オーガ)の里”の生き残りで、かつてはベニマルたちの兄貴分だったという。

――作品について。

「この劇場版は『転スラ』を初めて見るよ! という方にも、本当に見やすい映画になっているなと思いますので、ぜひ気兼ねなく、構えずに、シリーズものの劇場版だからということで、入りづらいなとは思わず、この映画から見ていただいて、『転スラ』の面白さが伝わるんじゃないかなという風に感じています」

○ラキュア(CV 木村昴)
ラージャに長年出入りするエルフの商人。

――作品について。

「絶対に盛り上がる楽しい映画になっていますし、ワクワクできる映画になっていると思います! 私が演じています“ラキュア”は、一癖も二癖もある非常に個性的なキャラクターですので、そこにもご注目下さい」

――転生できるとしたら。

「僕は転生したら宇宙飛行士がいいかな。いまだに僕の夢は、生きているうちに、1回大気圏を突破したいっていうものなんですね。だから転生してその夢が叶うんだったら、絶対宇宙飛行士がいいと思いました。もしくはロケットですね。まるっとロケットになって自分で行っちゃおうかなみたいな」

「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」【画像:(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会】
「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」【画像:(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会】

小説を自作するほどの“異世界物”好き「トムブラウン」みちお

○みちお/布川ひろき(トム・ブラウン、お笑いタレント)
今作ではラージャ小亜国の鉱員役で2人とも声優として参加。みちおは異世界物の小説を自作(ウェブ小説サイト『カクヨム』で『異世界巨大生物 VS 元アスリート』を投稿)するほど好きで、4~5年前にレンタルコミックで借りたコミカライズ版から「転スラ」の大ファンとなった。

――作品について。

みちお「僕は本当に劇場公開がすごく楽しみなので、(台本で)なるべく自分のセリフ以外を見ないようにしていたんですけど、どうしても少し前後が気になって、ほんのちょっと台本を見て、絶対面白いだろうなと思っているんですよね。あと今までの総集編じゃない、映画オリジナルストーリーというのがいいですよね」

布川ひろき「僕は台本を読ませてもらったんですけど、劇場版から見ても『転スラ』の面白さがわかって楽しめると思います!」

――転生できるとしたら。

みちお「完全な液体になってみたいですね。ゼリー状のものはあるけど、完全な水っていうのは見たことない。またスキルを得て人になれる可能性もあるし」

布川ひろき「僕は坊主の人になりたいですかね。もし僕が坊主になったら、本当に男性皆さんはわかっていないんですけど、本当にロン毛の大変さ、女性の大変さを理解しながら生活することができるからね」

○世界(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE、パフォーマー)
今作ではヒイロの部下フジ役で声優として参加。芸能界きっての漫画好きで知られ、おすすめの漫画作品として「転スラ」を挙げており、自身も大ファンであると公言している。

――作品について。

「ずっとアニメ第1期のときからリアルタイムで見られるときは見ていまいた。『転スラ』の魅力はこの世界に行きたいな! っていう魅力が本当に詰まっていますし、キャラクターがとにかく豊富で、1人1人がすごく際立っているのが印象的な作品だなと思いますし、ストーリーが僕はすごく好きでしたね。まず主人公のリムルが圧倒的に強い! というのが、安心して見られるというのもありますし、サブストーリーやモブキャラにもいろんな人生があって、そういうストーリーにも焦点が当たったりするのが僕はすごく好きでした」

――転生できるとしたら。

「しゃべれるドラゴンがいいかなと思います。ヴェルドラみたいな。ドラゴンになって気ままに暮らしたいですね」

 公開まで1か月をきった同作。既存のファンはもちろんのこと、これまで「知らなかった」という人も、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。

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