BL小説「永遠の昨日」の実写ドラマ化決定 小宮璃央&井上想良出演の青春ラブストーリー
MBSがドラマシャワー枠にてKADOKAWAが手掛けるBLドラマレーベル「トゥンク」とのコラボ企画第4弾として、俳優の小宮璃央と井上想良が出演するドラマ「永遠の昨日」(木曜、深夜1時20分)を10月20日から放送することが8日、分かった。
10月20日スタートの全8話
MBSがドラマシャワー枠にてKADOKAWAが手掛けるBLドラマレーベル「トゥンク」とのコラボ企画第4弾として、俳優の小宮璃央と井上想良が出演するドラマ「永遠の昨日」(木曜、深夜1時20分)を10月20日から放送することが8日、分かった。
陽気でクラスの人気者の浩一と秀才で人付き合いが苦手な満。高校生の2人は正反対の性格ゆえに強くひかれあっている。しかしある朝、浩一は満の目の前でトラックにはねられてしまう。その場で起き上がり、いつものように笑ってみせた浩一は、確かに「生きて」いるけれど、クラスメイトたちは、次第に浩一の存在を忘れ始める。浩一が消えてしまうまでの限りある時間を、懸命に輝かせた2人の姿に“泣けて泣けて仕方がない”青春ラブストーリー。
交通事故にあってしまった高校生の浩一と同級生の満が心を通わせ、生と性を見つめて懸命に“生きた”2人の姿を描いた榎田尤利のBL小説「永遠の昨日」。発売以降「頭が痛くなるほど泣いた」「泣きながら読んだBL小説は後にも先にもこれだけ」と、長きにわたり多くの読者の心をとらえ続け、主人公のその後を描くエピローグが加えられた新装版が今年発売された。そんな「泣けるBL小説」の決定版として多くのファンに支持されている名作の実写化となる。
陽気でクラスの人気者であり、突然不運な交通事故に遭ってしまう山田浩一役を、“日本一のイケメン高校生”を決める「男子高生ミスターコン2018」で準グランプリを獲得し、テレビ朝日の特撮ドラマ「魔進戦隊キラメイジャー」(2020年)で主役の熱田充瑠/キラメイレッド役でテレビドラマ初出演を果たした小宮璃央が務める。今作では俳優人生で初めて髪を黒い短髪にし、全く雰囲気の異なる高校生役を演じるということで、ギャップにも注目だ。
秀才で人付き合いが苦手な青海満役には、NHK BSプレミアム「ファーストラブ」(2020年)、ABEMAの大人気恋愛リアリティーショー「恋とオオカミには騙されない」(2021年)など幅広い分野で活躍し、MBS「明日、私は誰かのカノジョ」(2022年)で人気キャラクターを演じて話題を集めた井上想良。繊細な高校生役をどう演じるのか注目だ。
本作の監督・脚本を務めるのは、高杉真宙主演「ぼんとリンちゃん」(2014年)で第55回日本映画監督協会新人賞、「殺さない彼と死なない彼女」(2019年)では29回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した小林啓一。青春のきらめきを独特の視点で紡ぎ出す小林が、男子高校生2人の切ない恋愛模様を鮮やかに描き出す。
MBSにおける1年限定の放送新枠「ドラマシャワー」枠では22年4月からKADOKAWAが手掛ける初のBLドラマレーベル「トゥンク」の作品が放送中。長年にわたりさまざまな大人気BLコミック・小説を刊行し続けるKADOKAWAが実写ドラマとしても多種多様なBL作品を世の中に届けていこうという意図のもと立ち上げたプロジェクト。本作はその第4弾となる。
全8話を10月20日よりMBSにて深夜1時20分、テレビ神奈川では深夜1時から初回放送がスタートするほか、チバテレ、テレ玉、とちテレ、群馬テレビでも順次放送する予定だ。また、TVer、MBS動画イズム、GYAO!での見逃し配信が決定している。
出演者や原作者、監督のコメント全文は以下の通り。
○小宮璃央
「山田浩一役を演じさせていただく小宮璃央です! 原作を読みページを捲るうちに浩一と満の心情が細やかに描き出され涙があふれました。小林監督と初めてご一緒させて頂き、浩一役にリアリティを持たせられるようにリハーサルを重ねて自分自身とも向き合いました。作品の完成が今からすごく楽しみです! 撮影現場では満役の井上さんにもたくさんのことを教えていただき、満と浩一のような信頼関係を築く事ができました。それがお芝居を通して皆さんにも伝わると嬉しいです。『永遠の昨日』放送をどうぞお楽しみに!」
○井上想良
「このたび、青海満役を演じさせていただきました。最初に小説を読んだとき、ものすごく無垢で綺麗で、自然と涙があふれました。満と浩一、2人だけが共感できる心の痛みや喜びを自分なりに必死に描きました。そして今作の監督・脚本の小林監督だったからこそ作れたこの世界が僕は大好きです。初めての連続ドラマの主演作がこの作品で良かったと心から思っています。たくさんの方に、この切なくも温かい青春物語をお届けすることができれば幸いです」
○原作者・榎田尤利
「文字だけで作られた小説という世界を映像にする時、それは原作とは違う形でありながらも、核の部分は原作としっかり結びついていてほしい――私はそう考えています。監督とお話し、脚本を拝見し、撮影現場にもうかがわせていただいて、『永遠の昨日』はまさしくそれが成り立つドラマだと、期待に満ち満ちております! 原作を真摯(しんし)に読み取ってくださった小林監督、メインキャラクターのふたりを瑞々しく演じて下さった小宮璃央さん、井上想良さん、ほかにもたくさんの演者さんとスタッフのみなさまに、心から御礼を申しあげます。たくさんの方に、浩一とみっちゃんの物語が届きますように」
○小林啓一
「内に秘めたる孤独を共有し合う浩一と満を、小宮くんと井上くんが見事に演じてくれました。エモいという言葉を今まで口にした事はなかったのですが、今回は思わず連発してしまったほどです。撮影の田中さんのショットも非常に美しく、二人の繊細さが際立ったと思います。ドラマ初挑戦ということで緊張しましたが、キャストやスタッフに支えられ、とても良いものになったと思います。撮影中、何度も泣きました。榎田先生、すてきな原作をありがとうございます」