ミセスユニバース準優勝は子ども食堂を運営するピアニスト つらかったいじめの過去

女性の社会的地位の向上や社会貢献をテーマとした世界的ミセスコンテスト「ミセスユニバース 2022」の日本代表選考会が都内で開催された。これまでの人生経験や社会貢献への意識といった内面が重要な審査対象となる本大会で子ども食堂を経営するピアニストの金川聡美さん(41歳)が総合準グランプリに輝いた。大会を振り返って金川さんに受賞の喜びや普段の活動などについて話を聞いた。

「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会準優勝の金川聡美さん【写真:ENCOUNT編集部】
「ミセスユニバースジャパン2022」日本大会準優勝の金川聡美さん【写真:ENCOUNT編集部】

「ミセスユニバース 2022」受賞者の素顔

 女性の社会的地位の向上や社会貢献をテーマとした世界的ミセスコンテスト「ミセスユニバース 2022」の日本代表選考会が都内で開催された。これまでの人生経験や社会貢献への意識といった内面が重要な審査対象となる本大会で子ども食堂を経営するピアニストの金川聡美さん(41歳)が総合準グランプリに輝いた。大会を振り返って金川さんに受賞の喜びや普段の活動などについて話を聞いた。

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 ピアニストとしても活動する金川さんは、千葉県にある「南流山子ども食堂」をゼロから立ち上げ、食の支援をはじめ、学習支援や家庭訪問活動など子どもたちの支援活動を積極的に行ってきた。活動のきっかけは金川さんの子どもの頃の経験が大きかったという。

「今の活動を始めようと思ったきっかけがいくつかあって、1つは母親の影響です。ピアノの先生をやっていた母は病弱で私が小学生の頃、母の代わりに家族のご飯を作ることもありました。そんなとき、ご近所のみなさんに助けていただき、今の子ども食堂につながる体験をしました。また母が亡くなる前に『元気になったら社会貢献活動をしたいね』と一緒に話をしていたこともきっかけの1つでした。そして私が20歳の頃に事故で亡くなった兄の死に直面し、命が有限であることも知りました。そんなことがきっかけでこれまでお世話になった社会への恩返しをとしたいと思い子ども食堂を立ち上げました」

 2017年に立ち上げた子ども食堂でこれまで4000人近い子どもたちの食の支援を行ってきた。

「『子ども食堂』を知らない方は困っている子どもたちの食事を支援する施設だと思われがちなんですが、そうではなく、どなたでも受け入れていて誰もが気軽に来られる場所を目指して運営しています。たとえばお母さんが『今日はご飯を作るのが辛い』という理由でも構いません。それによって子どもたち1人1人と食事を通してつながり、子どもたちが抱えている悩みや課題が見えてくるんです」

 なぜ「ミセスユニバース」に応募したのか? 金川さんにきっかけを聞いてみた。

「私が表に出ることで『ボランティアをしてみたい』ですとか『私も子ども食堂をやってみたい』という人を増やしたいという目的がありました。現在も講演会や子ども食堂を立ち上げる支援活動を行っていますが、『ミセスユニバース』に出ることでさらに大きく広めていきたいと思っています」

次のページへ (2/2) 子育てと研修の両立がとても大変だった
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