【家庭教師のトラコ】第1話 裏テーマはマネー教育か 「ドラゴン桜」との共通点は「自分で考えろ!」

女優・橋本愛が主演する日本テレビ系「家庭教師のトラコ」(毎週水曜、午後10時)の第1話が20日に放送された。「女王の教室」「家政婦のミタ」で知られる遊川和彦氏が脚本を手がけたオリジナル作品で、伝説の家庭教師・トラコ(橋本)が問題を抱える3つの家庭で“教師”を務める個別指導式ヒューマン物語。トラコのキャッチフレーズは「どんな志望校も合格率100%、授業料はそちらが決める」。第1話でトラコは、1人娘・知恵(加藤柚凪)の私立小学校受験を目指す新聞記者の中村真希(美村里江)と、おもちゃメーカーに勤める夫・朔太郎(細田善彦)夫婦、息子を東大に合格させたい元ホステスの上原里美(鈴木保奈美)、中学受験を控えた息子を持つ定食屋のシングルマザー・下山智代(板谷由夏)と契約。各家庭ごとにメリー・ポピンズ風、色気ぷんぷんの大人風、熱血教師風と衣装を変える橋本のコスプレに注目が集まった。

橋本愛【写真:ENCOUNT編集部】
橋本愛【写真:ENCOUNT編集部】

主演・橋本愛のコスプレ3変化が話題に

 女優・橋本愛が主演する日本テレビ系「家庭教師のトラコ」(毎週水曜、午後10時)の第1話が20日に放送された。「女王の教室」「家政婦のミタ」で知られる遊川和彦氏が脚本を手がけたオリジナル作品で、伝説の家庭教師・トラコ(橋本)が問題を抱える3つの家庭で“教師”を務める個別指導式ヒューマン物語。トラコのキャッチフレーズは「どんな志望校も合格率100%、授業料はそちらが決める」。第1話でトラコは、1人娘・知恵(加藤柚凪)の私立小学校受験を目指す新聞記者の中村真希(美村里江)と、おもちゃメーカーに勤める夫・朔太郎(細田善彦)夫婦、息子を東大に合格させたい元ホステスの上原里美(鈴木保奈美)、中学受験を控えた息子を持つ定食屋のシングルマザー・下山智代(板谷由夏)と契約。各家庭ごとにメリー・ポピンズ風、色気ぷんぷんの大人風、熱血教師風と衣装を変える橋本のコスプレに注目が集まった。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 トラコが家庭教師の契約を結んだ3つの家庭は小学受験、中学受験、大学受験とパターンが異なり、所得にも上から下まで大きな開きがある。それは「上」原家、「中」村家。「下」山家、という名前に込められている。貧富の差がある3つの家庭が子どもの受験にどう立ち向かうのかが見どころだ。とはいえ、このドラマは単なる受験モノではなさそうだ。

 謎のコスプレ家庭教師が本当に教えたいのは“正しいお金の使い方”。中村家での授業初日、トラコは映画「メリー・ポピンズ」の主人公のような豪華ドレス姿で現れる。真希が差し出した週の謝礼は1万円。知恵が「何で知恵はお受験しなきゃいけないの?」と問うと、トラコは「知恵ちゃんにとって幸せとは何かを考えてみましょう」と提案して1万円を手渡す。幸せになる方法について「分かんない」と泣き出した知恵にトラコは急に真顔になり、「私には嫌いな言葉が3つある。1つ目が『分かんない』だ。そうやって甘えてりゃ人が助けてくれると思いやがって。『分かんない』とか言って問題から目を背けている間に法律変えられて自由にものをいえなくなる国がどんどん増えてんだよ、今は。あんたはどうやったら幸せになれるか知りたくていろいろ失敗したけど頑張ってここまで来たんだろ? だったら泣いてないで耳を澄ませよ! 目を見開けよ! ヒントがすぐそばにあるかもしれないだろ!」と説教した。

 このせりふを聞いてTBS系で昨年放送された「ドラゴン桜」の第1話を思い出した。偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園にやってきた弁護士の桜木建二(阿部寛)は、体育館に集まった生徒を前に「勉強も学校生活もみんな中途半端。やれスマホだ、ゲームだ、毎日ボケ―とした日々を送ってやがる。バーカばっかりだ。無関心、無気力、甘ったれ、根性無し。そんなおまえらがこのまま何となく世の中に出てみろ。あっという間に薄汚い社会の渦に飲み込まれ、知らず知らずに搾取され、だまされ、カモにされ、こき使われる。一生社会の奴隷となってもがき続け死んでいくんだ! そうならないために一番手っ取り早い方法がある。東大に入ることだ!」とたたみかける。トラコも桜木も言いたいことの根っこは同じだ。「自分の人生を人任せにしないこと」「自分の頭で考えて未来を切り開け」。そのための方法論が「ドラゴン桜」の場合は東大合格だったが、「家庭教師のトラコ」はマネー教育に向かうことが予想される。

 そう考える理由はトラコが家庭教師を引き受ける3条件の1つに「授業の日はお宅に泊めていただきます」という項目があること。第1話ではトラコが中村家の冷蔵庫を開けて賞味期限切れの牛乳、ロールケーキ、腐った果物を真希に差し出した。また、中村家が3LDK、80平米、駅から徒歩25分の1戸建てで6000万円で購入したことを知らされるとトラコは瞬時に「高っ! 35年ローンだとしたら毎月返済は18万円?」と計算してみせる。生徒宅に泊まるのはその家庭の家計状況や無駄な出費を洗い出すことにありそうだ。真希の職業が新聞社の“経済”部記者というのも何らかの伏線だろう。

 そもそも「トラ」は金運を象徴する黄金色の縞模様。「千里を行って千里を帰る」ことから「出費を呼び戻す」ともいわれる縁起の良い動物だ。受験にかける費用とそのリターンがどれほどのものになるのか、またトラコがお金に執着する理由や真の目的とは何か。これらがまったくタイプの異なる3家庭を通して順次描かれていくだろう。

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