注目の若手俳優・藤原大祐「役者としてやりがいのある役に出会えた」初ドラマ挑戦で壇蜜と共演

逃げることでわずかな希望の光にむかい前進していく作品

―花菜役を演じる壇蜜さんとの共演で話題になりましたが、現場でのエピソードがあれば教えてください

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「壇蜜さんは、役作りのために僕が全然話しかけなかったことを受け入れてくださった。優しい方だなと思いました。でも、花菜と翔太がだんだん仲良くなっていくので、それに合わせて「話したいな」と思っていたら、向こうからも話しかけてくださったりしたので、すごく嬉しかったです」

―第1話では翔太の台詞が少なく、表情や目もしっかりと映らない中で表現の工夫をされている姿が印象的でした。どういった意識で臨んでいましたか

「目に意識を集中しました。表現って、だんだん制限されていくじゃないですか。身体を動かす表現で、足を固定されたら上半身しか動けない。最終的に固定されないのって、目かなって思って。顔が固定されても、目は動くじゃないですか。だから、目は大事かなと思っています」

―今作は「逃げる」というワードがテーマになっています。「逃げる」という単語から藤原さんがイメージすることは

「学生とかって、テストの前に、勉強から逃げてゲームをしたりするじゃないですか。そういうのって一見、悪いようにも見えますよね。翔太が人を殺して、警察から逃げるっていうのは悪いように見えるんですけど、でも『それが本当に悪いことなのか?』という問いかけが、この作品で伝えたい社会性だと思っています。逃げることで闇に向かって行くのではなく、この作品は、逃げることで闇の中にいる人たちがわずかな希望の光にむかって前進していく、進んでいく作品だなと思っていて。だから、この作品において、『逃げる』ことは、僕は悪いことじゃないと思っています。客観的に見たら良くないことですが、彼らにとっては逃げるということは希望への手段なんじゃないかなと思って。視聴者の皆さんには暗い気持ちで見るのではなくて、翔太と花菜の気持ちになって、一緒に希望の光を探していただきたいです」

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