【鎌倉殿の13人】新垣結衣が語る旅立つ八重の心情「千鶴丸と鶴丸がしっかり重なって」

俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)の第21回が29日に放送され、女優・新垣結衣が演じる義時の妻・八重についての悲しい出来事が描かれた。八重を演じる新垣がNHKを通じてコメントを寄せた。

八重を演じる新垣結衣【写真:(C)NHK】
八重を演じる新垣結衣【写真:(C)NHK】

失った息子・千鶴丸と名前の似た少年・鶴丸が川でおぼれる

 俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)の第21回が29日に放送され、女優・新垣結衣が演じる義時の妻・八重についての悲しい出来事が描かれた。八重を演じる新垣がNHKを通じてコメントを寄せた。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 第21回は、義経がいなくなった奥州を制覇した頼朝。次はいよいよ上洛に向けて動きだす中、長らく戦ってきた義時に、八重や息子の金剛、そして八重が養う子どもたちとすごす束の間の平穏がおとずれていた様子が描かれた。しかし、義時の父・時政(坂東彌十郎)が仏師・運慶に造らせた仏像を見るため、義時が鎌倉を離れて伊豆に向かったとき、思いもよらぬことが起こり、八重が亡くなった。

 新垣は、まず八重の息子・金剛への母としての思いについてコメント。

 新垣は「きょう、金剛(森優理斗)と一緒に撮ったシーンで、『母上は金剛の母上なのに自分だけじゃダメなのか』というのを、演出としてちょっと言いづらそうにする、という間があったんです。金剛がそれだけ思い切らないと、そういう自分の願望のようなものを素直に発言させてあげられない状況になってしまっている、ということに気づいた瞬間は、やっぱり『本当にごめん』という気持ちになりました。でも、身寄りのない子どもたちを助けてあげたい、つらい思いをしている人たちを助けてあげたいというのは、八重が新しく見つけた生きる意味のようなものなので、金剛には我慢をさせて本当にかわいそうなことをしているなと思いました」とコメントした。

 義時が新たに預かってきた少年・鶴丸との出会いについても言及。

「鶴丸と出会った瞬間は『(かつて失った息子の)千鶴丸と名前は似ているな』というようなことは思ったかも知れませんが、そこまで運命というものは感じていなかったと思います。でも、鶴丸がおぼれてからのシーン、川のシーンでやっぱり千鶴丸と鶴丸がしっかり重なってしまって、周りが見えなくなるというか、千鶴丸が自分のもとから離れてしまったときに一瞬、八重の中で時間が戻ってしまったような感じだったのかなと思います」と、最期を迎える八重の状況と心情を明かした。

次のページへ (2/2) 【写真】金剛を抱きしめる新垣結衣演じる八重の姿
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