【電波生活】72歳・火野正平の自由すぎるエピソード「ロケ中に散髪屋に」 意外な苦手なものとは?

人気番組や注目番組の魅力や舞台裏を探る企画。今回は俳優・火野正平(72)が自転車で全国を巡るNHKの番組の北村卓三プロデューサーに、火野のユニークな素顔とともに自然を相手に奮闘する撮影陣の舞台裏を中心に取材した。番組はBSプレミアム、BS4K「にっぽん縦断 こころ旅」(朝版=毎週月~金曜午前7時45分、とうちゃこ版=毎週火曜~金曜午後7時、クラシック=毎週月曜午後7時)。

「こころ旅」で手紙を読む火野正平【写真:(C)NHK】
「こころ旅」で手紙を読む火野正平【写真:(C)NHK】

尽きない舞台裏の面白エピソード、番組関係者「ロケ中に散髪屋さんに行ったり」

 人気番組や注目番組の魅力や舞台裏を探る企画。今回は俳優・火野正平(72)が自転車で全国を巡るNHKの番組の北村卓三プロデューサーに、火野のユニークな素顔とともに自然を相手に奮闘する撮影陣の舞台裏を中心に取材した。番組はBSプレミアム、BS4K「にっぽん縦断 こころ旅」(朝版=毎週月~金曜午前7時45分、とうちゃこ版=毎週火曜~金曜午後7時、クラシック=毎週月曜午後7時)。(取材・文=中野由喜)

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「オンとオフが無い人です。ロケも『はい、始めましょう』みたいな形でスタートすることはありません。いつの間にか始まって、いつの間にか終わってという感じです。火野さんは『子役を長くやっていたせいか、どこかで自分を見ている自分がいる』と言っていたことがあります。それが小さいときから身に付いているので、オンとかオフとか言われてもよく分からないみたいなことも言っていました。もしかしたらそれも演技かもしれませんが(笑)。でも、演じているようには本当に見えなくて。弱音も、愚痴もぼやきも、自分をさらけだす。こんなに出演者が文句を言いながらやっている番組は他にないと思いますが、それがまた魅力です(笑)」

 自分をさらけ出すとは、とても真っすぐでピュアな人間性を感じる。一方で弱音という言葉も気になる。

「2011年に番組が始まって3日目のロケがつり橋でした。ところが橋を渡り始めて間もなく木々に隠れていた進行方向の視界が広がった瞬間、『ちょっと待って。もう、この辺でいい? 怖いんや』とへたり込んでしまったんです。僕らは火野さんが時代劇で屋根の上を飛び跳ねている姿を知っていたので驚きました。あるときから、高い所が苦手になったようです。あと、苦手なのは上り坂と向かい風。他には苦手と言っていいのか、負けてしまうと言った方がいいのか、大阪のおばちゃん。火野さんがタジタジになることがあります(笑)」

 火野はかつてNHK「コメ食う人々」に出演した際、タイの少数民族のおばさんと言葉は通じなくても仲良くなっていたが、大阪のおばさんは勝手が違うようだ。続いてスタッフの撮影現場の様子も聞いた。

「5人で走っていて、先頭から順番に火野さん、2人目がカメラマン、3人目が音声マン、4番目が“カントク”と火野さんが呼んでいるディレクター、5人目がメカニックでパンクなどを修理します。走っている本隊5人の後ろにサポートカーがいて自転車の部品や撮影機材の予備を運んでいます。あとは先回りして走っている様子を撮るスタッフ。この3チームが一緒に動いています」

次のページへ (2/3) ほぼ不動のメンバーならではの抜群のチームワーク
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