末期の大腸がんを克服した山本宜久、3年以内のリング復帰希望「ヘビー級に戻りたい」

大腸がんになる前の画像【写真:本人提供】
大腸がんになる前の画像【写真:本人提供】

ヘビー級に戻りたい

――お酒の席の話に戻すと、山本さんがビルの下にあった、いろんな店の名前が入った看板みたいなのを壊す話があったじゃないですか。
「パネルですよね。電光掲示板かな。あのとき、誰も止めてくれなかったから全部拳で割っちゃって。次の日に(修理代の)請求書が事務所に届きましたからね。金額を見てビックリしましたよ」

――もちろん、ン十万円ですよね!?(苦笑)
「そうですね。まあ、リングスが払ってくれたんですけど(苦笑)」

――無茶苦茶ですね。今のご時世でもそういう話ってあるんですかね?
「今はないんじゃないですか。今はそういう豪快な話は聞かないですよね」

――酒にまつわる話だと、金原弘光選手の結婚式の話もされていました。若き日の桜庭和志選手が一番下っ端だったから、ひたすら先輩にお酒をつくっていたという。
「そうですね。みんな酔いが早いと思ったら、桜庭(和志)さんがウイスキーやらウオッカやらビールやらをちゃんぽんしていたんですよね。しかも金原さん(新郎)なんて、最後の締めの挨拶で、噴水のようなゲロを吐いていましたからね。赤ワインを飲んでいたから、紫色をしていましたね」

――カオスですね(苦笑)。ちなみに山本さんが今後、もしリング上に戻るとして、願望としてはどのくらい先になりますか?
「うーん……。まだまったくわからないですけど、目標は3年以内ですかね」

――3年以内!
「そんなに甘い世界じゃないから、もっとかかるかもしれないですけどね」

――その場合、やるとしたら体重はどの程度まで戻したいですか?
「今76キロですけど、100キロにはしたいですね。ヘビー級に戻りたいです。それかライト級(70キロ)まで絞るか」

――それはMMAをRIZINみたいなところでやりたいっていうことですかね?
「やるなら強い人が集まる場所で試合がしたいですね」

――じゃあ、RIZIN参戦を目指すとして、試運転とかどこかのリングでいらないですか?
「試運転はいらないですね」

――その場合、闘いたい相手は誰かいたりしますか?
「今はこれといっていないですね。まずは自分のカラダのことを先決に考えながらやらないといけないし……」

――やるならしっかり準備をしてほしいので、来年といわず、着実にやってほしいですけど、逆に自分で強い思いを持たないと難しいかもしれないですね。
「ええ。でも、ヘビー級だと、これといった選手はいないでしょう」

――PRIDE時代に比べたら人材不足ですけど、山本さんは今51歳ですか。どこまでやれますかね?
「どうなんでしょうねえ……。自分ではイケると思っているんですけど、やるならどれだけ時間がかかっても、しっかりと準備してからやりますよ」

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