「競馬予想TV!」23年間愛され続ける理由 番組Pが絶賛するMC陣と予想家の“プロ根性”

都市伝説を証明? 現在では実現困難な結婚祝いも

 番組でのレギュラー出演者として、番組開始からオブザーバー兼MCを務める、競馬専門紙「競馬エイト」の松本ヒロシのエピソードをうかがった。

「ヒロシさんもそつなくやっていて安定感があります」

 レギュラー出演者でただ1人となる競馬記者に信頼を置いているようだ。印象的なエピソードも聞いてみた。

「番組最初のシーズンにヒロシさんが結婚することになりました。これはおめでたいと、嫁さんを番組に呼んで来いという話になり、結婚式の2日前となる番組放送中にテレビに映りこんで『うちの奥さんです』と結婚を報告したんですよ(笑)」

 当時のテレビだからこそ実現できた“ご祝儀出演”が忘れられないという。もっとも、“ご祝儀”は妻の番組出演だけではなかったようだ。

「奥さんが出演したとき、番組ではオークスを予想しました。そして、ヒロシさんの本命がウメノファイバーだったんです。放送翌日のレースで見事に7番人気1着の結果に。『めでたいことがあると馬券が当たる』という競馬界の都市伝説のような話を実際に証明する出来事でしたね」

 スタッフチームの適切なキャスティング、出演者チームの努力、そして全員が“競馬好き”であることが、三位一体となって番組が長く続いているのかもしれない。

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猪俣創平

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