【ちむどんどん】黒島結菜のコミカル演技をNHKが絶賛「ものすごく勘がいい。間合いに魅力」

女優の黒島結菜がヒロイン・比嘉暢子を演じるNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」(毎週月~土曜、午前8時)が11日からスタートするにあたり、制作統括の小林大児氏が、このほど取材に応じ、黒島や作品の魅力、撮影の様子などを紹介した。共演者には比嘉家の長男・賢秀役の竜星涼、長女・良子役の川口春奈、三女・歌子役の上白石萌歌らがいる。

ヒロインの比嘉暢子を演じる黒島結菜【写真:(C)NHK】
ヒロインの比嘉暢子を演じる黒島結菜【写真:(C)NHK】

NHKが黒島結菜の人柄や気遣いを絶賛

 女優の黒島結菜がヒロイン・比嘉暢子を演じるNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」(毎週月~土曜、午前8時)が11日からスタートするにあたり、制作統括の小林大児氏が、このほど取材に応じ、黒島や作品の魅力、撮影の様子などを紹介した。共演者には比嘉家の長男・賢秀役の竜星涼、長女・良子役の川口春奈、三女・歌子役の上白石萌歌らがいる。

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「4きょうだいが登場しますが、主人公の次女・暢子(黒島結菜)が古里を去った後も、残っている家族が離れてもお互いの人生の何かを共有しあっていることは大事にしていく物語になっています。暢子の冒険を追いつつ、きょうだい4人の4通りの人生を楽しんでいただけるような工夫はしたいと思います」

 黒島が本格的に登場するのは第3週から。黒島の魅力を聞いてみた。

「朝ドラの主人公は、せりふ劇なので、覚えないといけないせりふの分量はとても多いです。よく覚えているな、すごいなと毎日思っています。すごいせりふ量に苦しんでいる様子を感じさせず、のん気に撮影を楽しんでいるような、ゆったりした沖縄的な空気感で常にスタジオ前にいます。あらためて黒島さんの目に見えない努力と、いい意味で大らかでのん気なところもある人柄が僕らのチームを引っ張っていってくれているなと思います」

 比嘉家の住居が沖縄の風情を漂わせている。

「建物は実際にスタッフが足を棒にして探して、あの風景と建物の感じと、一番ベストだと思う所を選びました。皆さんが先入観的にこういう風景を見たいと期待するものと、現地の沖縄の方が、昔はそういう風景があってもおかしくないと、思いを寄せられるもの。沖縄に行ったことのない人や若い人でもノスタルジーを感じられるようなものになっていればいいと思います。外観というか、あの場所をロケ場所に選んだことが一番の工夫。撮影に行くのに撮影隊が車を降りて荷物を担いで足も濡らさないと行けない場所だったはず。それでもそこがいいと強行したのが一番の工夫です」

 現場の雰囲気を聞くと、黒島はまるで現場スタッフの一員としても活躍しているようだ。

「黒島さんは演じることにハイレベルな仕事をしてくださっていますが、演じることだけでなく1つの作品をスタッフ、キャストみんなで作るという考え方の人。50人、100人のユニットの1人であるという楽しみ方が好きというか性に合っているというか、そういう楽しみ方をする人。カメラマン、照明、制作部であろうが気になることがあると気軽に声をかけています。彼女の中では同じグループの仲間。風が強いとき、俳優さんの髪とかせりふが影響を受けないように毛布で風をさえぎる仕事もありますが、気が付いたら黒島さんがやっていたりします。映像を作る一員として時間を過ごしています。僕らも親近感があってうれしい。和やかな現場につながっています」

 黒島を含めた比嘉家を演じる俳優陣の現場の様子はどうか。

「11月からの沖縄ロケで皆さんがまとまった時間を現場で過ごす機会があり、沖縄ロケ期間中に、ちょっとした合間にも話をしていました。積極的にコミュニケーションを沖縄で取っていて、皆さんがお近づきになれたきっかけになったと思います。スタジオに戻ってからもいきなり家族になった感があるというか、役柄のまま楽しいゲームをしている感じなのか、地のキャラクターと混じっているのか分かりませんが、お母さん役の仲間由紀恵さんも含めて、ある意味、イチャイチャしている時間帯もあり、誰かが面白いことを言って、誰かが突っ込んでと、談笑に花が咲くという感じ。見ていて、いい家族だなという風情がスタジオでも展開しています。とてもすてきです」

 黒島の演技に想定以上と感じたこともあるようだ。

「クランクインして初期の頃、コミカル系のお芝居を演じていただくことが多かったんです。4きょうだい皆さんそうですが、黒島さんはテンポ感といい、間合いといい、ものすごく勘がいい。相手役がいてキャッチボールになったとき、間合いに魅力が生まれるので、脚本家・羽原大介さんが脚本段階でイメージしたより、役者同士が間合いを取って演じるとよりクスっと笑えて、ユーモアのニュアンスが行間から浮き出ている感じになったと思いました。皆さんお互いにテンポ感とのりが合うのかなと、良かったなと思いました」

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