ドラマ初主演のハナコ岡部大、心に決めた「越えてはいけない一線」とは

お笑いトリオ・ハナコの岡部大が初主演するテレビ東京系連続ドラマ「しろめし修行僧」(金曜深夜0時12分)が、4月8日にスタートする。放送枠は「孤独のグルメ」など、数々の“飯テロ”作品が放送されてきた「ドラマ24」。大食漢で知られる岡部は、「最も食べた主人公という伝説を残したい」と意気込んでいる。一方で、「越えてはいけない一線」のために、励んでいることがあると明かした。

初主演ドラマ「しろめし修行僧」について語った「ハナコ」岡部大【写真:西村綾乃】
初主演ドラマ「しろめし修行僧」について語った「ハナコ」岡部大【写真:西村綾乃】

テレビ東京系連続ドラマ「しろめし修行僧」 8日スタート

 お笑いトリオ・ハナコの岡部大が初主演するテレビ東京系連続ドラマ「しろめし修行僧」(金曜深夜0時12分)が、4月8日にスタートする。放送枠は「孤独のグルメ」など、数々の“飯テロ”作品が放送されてきた「ドラマ24」。大食漢で知られる岡部は、「最も食べた主人公という伝説を残したい」と意気込んでいる。一方で、「越えてはいけない一線」のために、励んでいることがあると明かした。(取材・文=西村綾乃)

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 日本有数の米どころ、秋田県で生まれた岡部は、白いご飯が大好きだという。「なめたけの瓶詰や生卵などがあれば、いくらでも食べられます」。その胃袋は無尽蔵で、大食いエピソードは豊富だ。

「大学進学と同時に上京した後は、実家が米を送ってくれました。段ボールの中にはおかずもたくさん入っていました。毎年春になると、母が作ってくれる自家製の『わらびたたき』は忘れられない味です。あく抜きしたわらびを刻んで味噌で和えたものなのですが、これがおいしくて。『送ったよ』と連絡があると、5合炊きの釜で米を炊いて到着を待っていました。僕は深夜2時過ぎになると無限に食べられる時間が来るんです…。釜が空っぽになると、冷凍しておいた米に手を伸ばしたこともありました」

 人生32年で最も食べた大学時代には、まかないがある焼き肉店でアルバイトをしていた。「帰る時は、店長が余ったご飯を持たせてくれました。みんなにはおにぎり型でしたが、僕には、まな板みたいに広げたのしもちのような白飯。でも、ありがたくて、リュックに入れて持ち帰っていました」。所属事務所の先輩、サンシャイン池崎にも「お前はおいしそうに食べる。おごりがいがあるよ」とかわいがられている。

 ハナコは2014年にトリオでの活動を始め、18年にコント日本一を決めるTBS系「キングオブコント」で優勝。第11代目の王者に輝いた。コント中に見せる変幻自在の顔芸が注目された岡部は、20年にNHK連続テレビ小説「エール」で俳優デビュー。同作での好演が注目され、同年にはTBS系「私の家政夫ナギサさん」にも出演した。そして、「しろめし修行僧」で初主演。演じる米田たくあんは、ラッパーを目指しているものの、ほぼニートのような生活を送っている寺の息子だ。

「『坊主頭』で『食べっぷりがいい』のは、僕そのままです。台本を読んですぐ、『これは僕のための役だ!』と思いました。僕以外の人が演じていたら、嫉妬していたでしょうね。(ハナコでトリオを組む)菊田(竜大)に話した時は、『えーっ!』と大声を出して喜んでくれました。秋山(寛貴)は『いずれは銀幕で顔芸してくれ』と後押ししてくれました。(シソンヌの)じろうさんからは、『ぴったりの役』と太鼓判を押され、恐縮しています」

 物語では、怠惰な日常を父のこしあん(松平健)にとがめられ、「お寺を継ぎたいのならば、修行に出なさい」と、托鉢(たくはつ)の全国行脚修行を命じられる。

「『一人息子だし、どうせお寺を継げるっしょ』と、ちょっと世の中をなめているところがあるんです。でも、人のために尽くす良い部分もあります。そのギャップにも目を向けて欲しいです」

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