武田真治、YouTubeは「バカバカしいぐらいのことを」 所属事務所の手を離れての挑戦

YouTube動画をきっかけにワールドリリースが決まる展開に

 武田のYouTubeチャンネルのサムネイルを見ても一目瞭然だが、なかなかに突拍子もない企画の数々が行われている。企画を提案されるたび、「ほとんど『なんだこれ?』って思います」と笑うが、この驚きこそがYouTubeを続けようと思う理由でもある。

「普通に生活をしていて、どんな仕事だったとしても『なんだこれ?』を乗り越えるのが人生だと思うんです。ついついキャリアが進んでいくと、できることだけをやらせていただく傾向になっちゃうんですけど、『なんだこれ?』を自分に課していく、そういう挑戦心みたいなものが見えるようなことをしたいなと思います」

 歌ってみた、車、バイク、革ジャン、筋肉……。多岐にわたる企画の数々だが、その中でも印象に残っているものとして2本目の投稿となった「HandClap」に挑戦した動画を挙げた。

“2週間で10キロ痩せるダンス”として話題となったダンスを武田が“ガチ”挑戦。さらに、武田自身がサックスでアレンジを加えたオリジナルバージョンの楽曲とともに披露した。すると、その動画が「HandClap」の歌い手でもある「Fitz & The Tantrums」の目に留まり、なんと本人からのオファーで公式に武田のサックスアレンジを加えた「HandClap(feat. Shinji Takeda)」を配信でワールドリリースすることになった。この思いがけない展開を振り返り、「交流ができて、あれはうれしかったですね」と笑う。

「YouTubeというツールはどうやら好きみたい」と現在も“前のめり”に動画投稿を続ける武田。今後についても「まだまだ、もっと日常的なものを見せていきたい」とやる気は十分だ。

 49歳・武田真治、芸歴32年。YouTubeを通して、まだまだ私たちの知らない姿を見せてくれそうだ。

□武田真治(たけだ・しんじ)1972年12月18日、北海道出身。チェッカーズに憧れ、サックスプレイヤーの夢を抱く。89年「第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリ受賞をきっかけに芸能界入り。90年に俳優デビューを果たす。20年9月、デビュー30周年を記念し、24年ぶりとなるソロアルバム「BREATH OF LIFE」をリリース。同年にYouTube「武田真治のSHINJI TAKEDA」を開設し、精力的に動画投稿を続けている。

次のページへ (3/3) 【動画】1本の動画からまさかの展開に…武田真治が“ガチ挑戦”した「HandClap」の様子
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください