AKB48・岡田奈々、加入10年でたどりついた景色「次に目指す場所はどこなんだろう」

圧倒的な存在感と力強い歌声で表題曲のセンターに2度選ばれるなどAKB48をけん引するメンバーである岡田奈々(24)。2012年に14期生としてお披露目され、デビューしてから今年で10周年を迎える岡田は、加入当時から将来を嘱望されてきたが、初選抜時の自己評価は意外にも「36人選抜の30番目くらい」だったという。真面目に努力を積み上げ、評価を獲得してきた岡田に、デビューからの10年を振り返ってもらった。

今年でデビュー10周年を迎えたAKB48・岡田奈々【写真:舛元清香】
今年でデビュー10周年を迎えたAKB48・岡田奈々【写真:舛元清香】

AKB48・岡田奈々が語る“加入から10年”

 圧倒的な存在感と力強い歌声で表題曲のセンターに2度選ばれるなどAKB48をけん引するメンバーである岡田奈々(24)。2012年に14期生としてお披露目され、デビューしてから今年で10周年を迎える岡田は、加入当時から将来を嘱望されてきたが、初選抜時の自己評価は意外にも「36人選抜の30番目くらい」だったという。真面目に努力を積み上げ、評価を獲得してきた岡田に、デビューからの10年を振り返ってもらった。(取材・文=安藤かなみ)

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 劇場デビューから今年で10周年の節目を迎えた。岡田はこの10年を「変化」と表現。「デビューしてから、自分の考え方や目指すもの、ビジュアルも含めて、全部変わったなって思う」と笑う。

 デビューした12年は、それまでグループの絶対的センターだった前田敦子が卒業。日本武道館で行われた「第4回選抜総選挙」では1位に大島優子、2位に渡辺麻友、3位に柏木由紀がランクインした。8月には、グループ悲願の東京ドーム公演も行われるなど、グループにとって絶頂期といっても差し支えない1年だった。岡田は言う。

「当時は、できあがった『AKB48』というすごく大きなグループに入ってしまって、『神7』というすごい選抜メンバーの方がいる中で、どうやったら自分が少しでも前のポジションにいけるのかを考えていました」

 加入翌年には、将来を嘱望されたホープメンバーの1人として、姉妹グループのメンバーとともに派生ユニットも結成。お披露目から1年後にはチーム4へ昇格し、翌14年には36thシングル「ラブラドール・レトリバー」で初めて選抜入りを果たした。

「最初は36人選抜の30番目くらい。そのときは、選抜の(上位)16人に入るのが目標でした」と当時を振り返る。“真面目すぎる”と評される実直な人柄と努力に裏打ちされたパフォーマンスで、グループ内での存在感は年々増していき、18年には51stシングル「ジャーバージャ」でついにセンターの座にまで上り詰めた。岡田は改めて考えた。「センターを取れたとき、次に目指す場所はどこなんだろうって」。

 選抜メンバーの中でも下位だったと自覚する岡田が、風向きの変化を感じたのは自身初の「神7」入りを果たした18年の「第10回選抜総選挙」だったと言う。「おもしろくないかもしれないけど、ひたむきに、真面目に頑張っているだけでもここまでこれるんだとすごく感じました。今のAKB48はみんなすごく真面目で、頑張り屋さんで、平和な空気にあふれています。自分が昔から続けてきたことが、今のAKB48につながっているんじゃないかな」。岡田のひたむきな姿勢が、今のグループの礎となっている。

次のページへ (2/3) 6月にはミュージカル「マギ」に出演、活動の幅を広げて「ステージに戻ってきたときに『すごい集団だな』と思われたい」
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