“不死鳥”野村直矢、28歳の逸材が3か月ぶり復帰 真っ向勝負で逸材ぶりアピール

「自分の信じる闘いがここにはある。これを広めていくことが、僕の使命だと思う」“不死鳥”野村直矢が、キャプチャー・インターナショナルの3・23東京・王子大会に登場。黒のロングタイツのコスチュームにサイドには「REAL BLOOD」の文字が輝いている。3か月ぶりの勇姿だった。

約束のリングシューズに王手をかけた野村直矢【写真:柴田惣一】
約束のリングシューズに王手をかけた野村直矢【写真:柴田惣一】

毎週金曜日午後8時更新「柴田惣一のプロレスワンダーランド」【連載vol.87】

「自分の信じる闘いがここにはある。これを広めていくことが、僕の使命だと思う」

“不死鳥”野村直矢が、キャプチャー・インターナショナルの3・23東京・王子大会に登場。黒のロングタイツのコスチュームにサイドには「REAL BLOOD」の文字が輝いている。3か月ぶりの勇姿だった。

 この間に鍛え上げた肉体は厚みを増していた。100キロにまでウエートアップしたが、ナチュラルな体型。令和の風が似合う若者ながら、その佇まいは昭和の猛者たちを思い起こさせる。

「見た目は大型犬、中身は子犬」と評される野村は、何とも不思議な魅力がある。普段はふわふわしたかわいらしい感じだが、リングに上がると一変。闘志むき出しの鬼気迫る表情、堂々と胸を突き出し前へ前で出る一歩も引かない真っ向勝負のファイトスタイル。その名の通り、真っ直ぐに飛んでくる矢のような鋭さがあり、そのギャップにハマる。

 果たして、ファイトもガツガツ、ゴツゴツ。肉体と肉体の真っ向激突。謎のマスクマン、スーパークラフターUと組み、不動力也、佐藤孝亮と渡り合った。

 3本勝負の1本目、不動をスリーパーホールドで絞り上げ奪取。3本目は佐藤をカタキトル(変形ピローアームロック)で仕留めて勝利した。

 見守った北原光騎キャプチャー代表は「それぞれの選手の意地がある。ウチの目指すものをわかっていない選手は脱落していく」とコロナ禍もあって2年3か月ぶりの大会に手応えを感じた様子。5月8日にはキャプチャーの聖地、ベースメントモンスター王子で昼、夜と大会を開催。現在、空位のキャプチャー・インターナショナル王者を決定するトーナメントのゴングを鳴らす。

 8名の精鋭たちがエントリーしたが、この日のメインイベントを締めた野村が優勝候補と思いきや、北原代表は「そんなに甘くない。これまで継続参戦してくれている他の選手たちもいる。ただ、直矢にはウチに限らず、色んなリングに出陣してほしい。海外からの話もきている」と厳しくも温かい視線を向けた。

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