【愛車拝見】中古で買ったフェラーリが5億5000万に高騰 オーナーの開業医「夢にも思わず」

自動車ファン垂ぜんのお宝フェラーリを2台所有している開業医がいる。整形外科医の佐藤優さん(66)は、フェラーリF40、F50をコンディションのよい状態に保ったまま乗り続けている。どちらも10年以上前に中古で購入したもので、F50は直近のオークションで5億5000万円の値段がつくなど高騰。年齢的に車を手放すことを考えているものの、購入時から8倍近い価格の上昇に「もう夢にも思わず」と頭を悩ませている。

フェラーリF50(右)とF40を所有する佐藤優さん【写真:山口比佐夫】
フェラーリF50(右)とF40を所有する佐藤優さん【写真:山口比佐夫】

底値で入手した2台の車が8倍の価格に

 自動車ファン垂ぜんのお宝フェラーリを2台所有している開業医がいる。整形外科医の佐藤優さん(66)は、フェラーリF40、F50をコンディションのよい状態に保ったまま乗り続けている。どちらも10年以上前に中古で購入したもので、F50は直近のオークションで5億5000万円の値段がつくなど高騰。年齢的に車を手放すことを考えているものの、購入時から8倍近い価格の上昇に「もう夢にも思わず」と頭を悩ませている。(取材・文=水沼一夫)

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 フェラーリF40、F50はそれぞれ、フェラーリ創立40年、50年の記念モデルで「スペチアーレ」という希少車に分類される。佐藤さんは1989年式のF40、96年式のF50を「どっちも底値のところ」で手に入れた。

 価格変動はつきものの中古車。上がることもあれば、下がることもある。ところが、この車種の伸びは予想以上だった。

「一番困っちゃっているというか、うれしい悲鳴というか、この2台はもう自分が買ったときとは全然別の値段になっちゃっている。どっちも10倍はいかないですけど、8倍くらいいっちゃっていますね。売るときに、とてつもない利ざやが生まれちゃう」

 佐藤さんによれば、どちらも生産台数が少なく、日本に存在するF40は「20台くらい」、F50は「10台いくかどうか」というほどの貴重な車だ。それを2台同時に、しかもメンテナンスがしっかりした状態で保有する人は数えるほどしかいない。

 2台持ちは、日本で「僕が把握しているだけで4人います」。そのほか、表には出していないが、所有している人物もいるというが、だいたいの数と居場所がカウントできてしまうほどだ。一方で、佐藤さんの名は海外に知れ渡っている。フェイスブックにはフェラーリの母国イタリアからの友達申請が殺到。「フェイスブックの友達が多くて、もうフルの5000人近いんですけど、3000人がイタリア人なんです。1日に150人ぐらいの友達申請がイタリアからきたりする」というからすさまじい。

 佐藤さんの購入時期はF40が15年前、F50が11年前だった。F40は約2億円にハネ上がり、F50にいたっては、「オークション実績ですけど、先日およそ5億5000万円で落札されました」というから驚くばかり。

「将来お値段が上がるなんてもう夢にも思わず買ったので…」。5億超となれば、取引だけで大変。佐藤さんが迷うのも無理はない。

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