【愛車拝見】中古で買ったフェラーリが5億5000万に高騰 オーナーの開業医「夢にも思わず」

フェラーリF50の貴重な内部【写真:山口比佐夫】
フェラーリF50の貴重な内部【写真:山口比佐夫】

4台のフェラーリにNSXなど14台の車を所有

 F40、F50のほか、ホンダNSX、ポルシェ911カレラなど14台の車を所有している。スーパーカーを集めるようになったのは、30年前の30代後半のころだった。自身の病院を開業し、経済的に余裕が出てきてからだった。「フェラーリも4台あるんですけど、1台、2台、3台とだんだんと増えていったという感じですね。若い頃は買うという発想はなかったですから。要するに身の丈どおりの出費ですよね」

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 開業医として成功した裏には人並外れた努力あり。66歳になった今も仕事はバリバリの現役で、オンもオフもとにかくエネルギッシュ。ベテラン医師として「平日は朝6時前に家を出て帰宅は夜の10時過ぎ。人の数倍は働いている」と若手顔負けの量をこなす。そのうえ、休日はレースに参戦しており、車への情熱は熱い。

 しかし、これ以上、車を増やすつもりはないという。「家内からは『これ以上増やすな、どこに置くんだ』と言われているんです。約束ごとがあって、14台になってからは増やしたければ1台売れと。そうなっています。当初は増える一方だったんですけど、実際置くところもなくなっちゃっていますし」。F40、F50をどのような方法で手放せばいいのか、頭を悩ませる。

 希少なフェラーリを所有し、各種イベントにも引っ張りだこだ。40冊の雑誌に掲載され、東京モーターショーでも車両を展示したことがある。何より、自分自身の欲を満たせている。「どっちも大好きな車。愛車中の愛車です。夜中にハンドル交換したり、いじったりして楽しんでいます」と、仕事の疲れを癒やしてくれる存在だ。

 ただ、「もう歳なんで、そろそろ真剣に断捨離を考えなきゃいけない」との思いもよぎる。オークションに出す予定はない。佐藤さんは最愛の車と過ごす残り時間を気にしながらも、大切に乗り続けるつもりだ。

□佐藤優(さとう・まさる)1955年4月7日、静岡県出身。千葉大学医学部卒。医学博士。大学病院などに勤務後、37歳で開業。レースは330戦以上に出場している。

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