武田真治の“天狗”だった過去 紆余曲折の芸能生活32年、休養期間で学んだ「謙虚さ」

憧れの藤井尚之との共演「本当にうれしい」

 2020年に芸能活動30周年を迎えたが、24年ぶりとなるアルバム「BREATH OF LIFE」の発売やYouTubeチャンネルの開設、さらには歯科衛生士でモデルの静まなみとの結婚も発表した。30周年のタイミングとの重なりについて聞くと、「コロナの影響が大きい」と結婚に踏み切った理由を明かした。

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「妻が家にいること(料理や家事など)を得意とする人だったのは大きいです。2人で家にずっといることで知らなかった部分が見えてきました。映画やテレビを一緒に見て、『どう思うか』というところまで、ゆっくり話をしたことがなかったんですけど、コロナ禍の自粛生活で、『この人こういう考えなんだ』『自分に近いな』とか『なるほど!』とか……。感想を言い合うってすごい大事ですね。『これは結婚するべきかただな』って、コロナの自粛期間で改めて思えました」

 現在49歳の武田だが、新たな家族への思いも明かしてくれた。

「子どもはもちろん欲しいです。こればっかりは授かりものですけれどね。まずは僕たち(夫婦)が健康で、幸せでいて。その幸せをちゃんと大切にしながら、家族を増やせたらいいですよね」

 21日にはコロナ禍のため、延期となっていた芸能生活30周年記念ライブ「BREATH OF LIFE」を開催する。2年越しの開催となったが、「うれしいですね」と素直な思いを吐露した。

「単純に30年間やってこれているってことを喜ぶべきだなと思います。そして、ずっと変わらずに応援してくださるかたがいることも本当にうれしく思いますね。今回、ゲストには僕がサックスを始めるきっかけになった藤井尚之さんを迎えさせていただきます。チェッカーズは僕の幼少期に、週に何度も何度もテレビに出ていて、『こういう生き方できたらいいなぁ』と、生き方そのもの、夢を与えてくれた存在です。そのかたと一緒に演奏できるのは本当にうれしいです」

 当日はゲストとして、憧れの藤井のほか、タレントの友近の友人でもある演歌歌手の水谷千重子、ジャズボーカリストのShihoも登場する。ライブの見どころについて、「もうなんでもやろうと思っているんです」と気合をのぞかせる。

「音楽だけではなく、今日までやってきたことを全部出したいと思っています。トークもたくさんさせて頂きます。水谷千重子先生のトーク力には皆さん度肝を抜かれるでしょうね。僕も精一杯、やってきたこと全て、サックス、トーク、それに隙間があれば筋肉体操も盛り込みたいと思っています(笑)」

 エンターテイナーとしてお客さんを笑顔にしたいというシンプルな思いが原動力。「自分ができる楽しいと思うことを当然のごとく、惜しみなく披露したいと思っています」と笑う。

 芸能生活32年。まだまだ先は長い。

「健康第一。人生を大切に生きるって、“夢をかなえる”とか“何かに挑戦する”ってことも大事なことだとは思います。ただ、健康に留意して生きるってことが日常の中でできる1番の大切に生きる方法だなって思うんですよね。人生を大切にするって実は抽象的な言葉で、人それぞれだとは思います。自分はまず、健康であるための努力は今後もやっていきたいです。それがないとサックスもいい音が鳴りませんし、舞台の上にも立てません。何をするにしても体が資本だと考えています」

 まだまだ、挑戦したいことがたくさんある。新たなステージへの出発点として、2年越しの芸能生活30周年記念ライブの舞台に上がる。

□武田真治(たけだ・しんじ)1972年12月18日、北海道出身。チェッカーズに憧れ、サックスプレイヤーの夢を抱く。89年「第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリ受賞をきっかけに芸能界入り。90年に俳優デビューを果たす。95年にはデビューシングル「Blow up」を発売。忌野清志郎をはじめ数々のミュージシャンとの共演経験を持つ。20年9月、デビュー30周年を記念し、24年ぶりとなるソロアルバム「BREATH OF LIFE」をリリース。22年3月21日に芸能生活30周年記念ライブ「BREATH OF LIFE」を開催する。

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