【カムカムエヴリバディ】桃太郎の一途な恋と野球の舞台裏 NHK「勇にもつながる」

NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第87回が3月4日に放送され、3代目ヒロインのひなた(川栄李奈)の弟・桃太郎(青木柚)の恋が描かれた。高校生になっても幼少期から好きだった姉の同級生・藤井小夜子(新川優愛)への思いが変わらぬまま描かれた。背景を演出の石川慎一郎氏に取材した。また、演じる青木の起用理由を制作統括の堀之内礼二郎氏にたずねた。

桃太郎を演じる青木柚【写真:(C)NHK】
桃太郎を演じる青木柚【写真:(C)NHK】

幼いときから高校生になっても変わらぬ思い NHKに演じる青木柚の起用理由も取材

 NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第87回が3月4日に放送され、3代目ヒロインのひなた(川栄李奈)の弟・桃太郎(青木柚)の恋が描かれた。高校生になっても幼少期から好きだった姉の同級生・藤井小夜子(新川優愛)への思いが変わらぬまま描かれた。背景を演出の石川慎一郎氏に取材した。また、演じる青木の起用理由を制作統括の堀之内礼二郎氏にたずねた。

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 石川氏は「桃太郎は小さい頃から小夜子を見る目が本当にかわいくて。その一途なかわいさが、年を取っても変わらず残っているところが重要かなと思っていました。大人になってもまだ好きということを引いた目で見る人がいたら嫌だなと思いましたので、桃太郎の純朴さが、いかにかわいらしく見えるかということを精いっぱい、さわやかに演じていけたらいいですねと、桃太郎(青木)さんと話していました」

 小夜子役の新川とはどんな話をしたのだろう。

「すごい年下の男の子なので、かわいい弟と思っているだろうという話をしていました」

 年齢差は11歳。年上の女性を思う高校1年生の純粋な思いをかわいく感じた視聴者も多いはず。堀之内氏には、桃太郎役の青木の起用理由を聞いた。

「桃太郎は小夜ちゃんに幼いときから恋をしていて、かつ野球を愛しているという設定。恋をしている心理状態が、爽やかに見えてほしいという思いがありました。純愛というか、気持ちのいい彼の思い、野球少年としての爽やかな思い。ある意味、実は勇(村上虹郎)にもつながるというか、何となくそう感じてもらえたらと思っていました。その思いをつなげつつ表現していただきたいということを大事にしていました。また、深津絵里さん、オダギリジョーさん、川栄李奈さんという芝居巧者のみなさんの中に入っていってちゃんと家族になれる実力も必要でした。青木さんは繊細な表現力と芝居力のある方。そこを重視してお願いしました。実際にやっていただいてみて、家族として生きていた時間が見えて、すごく自然だったと思います」

 ひなたと五十嵐(本郷奏多)の恋だけでなく、ひなたの弟のかわいい恋も一緒に描く。脚本家・藤本有紀さんの大技、小技に視聴者は目が離せなくなりそうだ。

次のページへ (2/2) 【写真】「一途なかわいさ」がキーワードに 大月桃太郎(青木柚)が藤井小夜子(新川優愛)と話すシーン
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