秋山成勲を駆り立てる“盟友”清原和博への思い「もがき苦しみながら前に進んでいる」

元UFCファイター秋山成勲は26日に行われる、アジア最大の格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也と対戦する。長年の因縁がぶつかり合う一戦へ、秋山は強力な“援軍”の存在を口にした。

取材に応じた秋山成勲【写真:ENCOUNT編集部】
取材に応じた秋山成勲【写真:ENCOUNT編集部】

26日に青木真也と決戦、秋山成勲を直撃

 元UFCファイター秋山成勲は26日に行われる、アジア最大の格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也と対戦する。長年の因縁がぶつかり合う一戦へ、秋山は強力な“援軍”の存在を口にした。(取材・文=角野敬介)

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「虚構野郎」「ギブアップしなかったら折る」などと過激な挑発を繰り返す青木とは対照的だ。秋山は静かに、大人の余裕を漂わせながら、決戦を見据えている。

「(青木の発言は)正直なところ言うとウソっぽくて、本気じゃない。だから本気になれないだけの話」と口にし、続けて「試合は本気なので、格闘家はああだこうだいっても、そこで見せるものじゃないですか。なのでそれ(試合の勝敗)が一番じゃないかなと思いますけどね」と口調を強めた。

“援軍”の存在も明かす。20年来の付き合いがある清原和博氏だ。

 あの2006年の桜庭和志戦でもセコンドを務めた。昨年9月には清原氏のYouTubeチャンネルに出演し、“ヌルヌル疑惑”について言及し大きな話題になった。

 コロナ禍で「セコンドには入れない。シンガポールは厳しいので」とセコンドにつくプランこそなくなったが、「来たい気持ちはすごくあるとは言ってくれました」。

 さらに「最近は毎日朝にLINEをくれます。『今日も1日お互い頑張ろうぜ』というようなメッセージ。今まで送ってくれたことのないようなものが、2日ほど続いているんです」と明かす。「この試合が決まったというのは伝えたので、(LINEが来るようになったのは)そこからですね」と清原氏からのメッセージから確かな思いを感じ取っている。

 清原氏といえば、先日、交通事故からの人命救助でも話題となった。

「清さんは清さんで、もがき苦しみながら前に進んでいる姿を見ているので、それはやっぱり私にとってもプラスになりますね」

 どん底に落ちた清原氏も間近で見てきた秋山。盟友の力も借りながら、決戦の舞台へ上がる。

次のページへ (2/2) 【動画】秋山のパンチを受ける清原
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