「金スマ」で話題、24歳“歌うま”女性シンガーの決意 ものまねとオリジナルの二刀流

目標はオリジナル曲を「みんなに『歌まね』してもらうシンガー」
目標はオリジナル曲を「みんなに『歌まね』してもらうシンガー」

「歌まね」と「オリジナル」で伝える「自分の歌声の魅力」

 最近は、そこにオリジナル曲の動画も加わってきた。21年10月には、本名の山田七海から「nanami」に改名。理由は、「歌まね」という枠内の支持に収まることなく、シンガーとしての可能性を広げてゆくためだという。その最初のアクションが、2月22日に発売したnanamiとしての1枚目シングル「うわっツラ」だ。

「『歌まね』はオリジナルがあるからこそ、『似てる』という評価をいただくほど正解に近づく面はあります。でも、『オリジナル』はゼロから生み出すものです。『これが正解』と思っていても、不安を感じますし、新たな自分を発見し、ワクワクしている自分もいます。だけど、『歌まね』を通して学んだいろんな表現の技術は、『オリジナル曲』の表現にも反映しています。『うわっツラ』は、以前のようにスキンシップを取りながら、互いの心の距離を縮めたい。そんな今の時代への不満を歌詞と歌声に乗せ、思いきりぶちまけています」

「歌まね」が注目されている中、「オリジナル」との二刀流。これを続けていくからこその目標がある。

「『歌まね』と『オリジナル』で、もっと自分の歌声の魅力を伝えていこうと思います。そして、私のオリジナル曲をみんなに『歌まね』してもらうシンガーになることを目標に頑張りたいです」

 24歳で巡ってきたチャンス。nanamiは明確な目標へ真っすぐに走っていく。

□山田七海(やまだ・ななみ)1997年(平9)7月7日、沖縄県生まれ。2009年12歳のとき、北谷町美浜の観覧車下でストリートライブを始め、10年から本格的に音楽活動を開始。13歳の11年3月には、「natchy7」でCDデビュー。高校在学中に「47 都道府県対抗全国歌ウマ頂上決戦」で準優勝。レパートリーは、Ado、milet、あいみょん、Aimer、aiko、絢香、中島美嘉ら。手掛ける公式Youtubeチャンネルでは、「Ado様の『うっせぇわ』を顔も全力で歌ってみた!」などが話題に。21年10月1日から「nanami」として活動。

次のページへ (3/3) 【動画】nanamiが披露した「miletのus」
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