戦隊出演の森日菜美が考える芸能界で必要なこと 東宝芸能で異色の存在「特技は営業」

いろんな役に挑戦したいと語る森日菜美【写真:荒川祐史】
いろんな役に挑戦したいと語る森日菜美【写真:荒川祐史】

「ゼンカイジャー」はすでにクランクアップ「寂しくて号泣。気付いたら大きなクマが」

 確かにトークはユニーク。女優が自ら「営業したい」というのは聞いたことないが、そんな気持ちはいつ芽生えたのか。

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「事務所に入ったときは内気で、あんまり表に出るタイプじゃなかったんですね。でも、今のマネジャーさんが2年前から担当してくださって、いろいろ相談することで、気持ちを素直に話せるようになったんです。そして、いつの間にか、こんな方向になってしまいました(笑)。でも、この業界では、どろんこ根性、負けん気が1番必要だと思っています!」

「機界戦隊ゼンカイジャー」はすでにクランクアップしている。「アップしたときは涙、涙でしたね。もうここには帰れないのかと思うと寂しくて。ずっと号泣していて。気付いたら、ものすごく大きなクマができていて、びっくりしました。でも、ヒーローショーやツアーは5月まで続いていますので、今もフリントとしての仕事は続いています」。

「ゼンカイジャー」はどんな作品になったのか。「もうひとつの実家です。戦隊のお仕事は各種イベントまで含めれば、約1年半。朝ドラの撮影は1年間。こんなに長くできるお仕事はほかにないんじゃないですか。今が1番仕事に対して熱を注いでいて、本当に楽しい時期なので、今の気持ちを生かしつつ、次の女優人生につなげていきたいと思っています」。

 プライベートでは、現役の大学3年生という顔もある。「はい、大谷翔平さんと同じ二刀流ですね! 1年生のときは大学生らしいこともできましたが、2年生からはコロナ禍でリモートも増えました。私の顔には似合わず、結構、難しい内容もやっているんですよ。(笑)今、同級生たちは就職活動、インターンをやっているという話を聞くと、私も負けていられない。授業では助けてもらいつつ、仕事に励んでいます」。

 今後、どんな女優を目指すのか。「フリントは元気でハチャメチャでしたが、大人びた役や、ちょっと暗い女の子だったり、いろんな役に挑戦したい。今の抜けたようなキャラクターだけではなく、“野菜&果物コンシェルジュ”の資格も取りたいと思っているんですよ。実家が農家なので、しっかり勉強して、野菜のことを情報番組などで話せたら。お天気キャスターもやってみたい。やりたいことは女優というよりも、タレントの方が近いですかね。1番出演を目指している番組は『世界の果てまでイッテQ!』。今はコロナ禍で難しいですが、営業に行きたいです。『ゼンカイジャー』では変身しないキャラクターだったけど、これからの森日菜美はガラッと変身です! ということで、コメントがまとまったんじゃないですか?」

 というわけで、野望まで“もりだくさん”。バラエティーの番組担当のみなさん、こんな森さんを1度使ってあげてください。

□森日菜美(もり・ひなみ)2001年3月30日、東京都葛飾区出身。2014年、東宝芸能創立50周年記念オーディションに合格。15年、「校庭に東風吹いて」で映画デビュー。21年、スーパー戦隊シリーズ「機界戦隊ゼンカイジャー」に追加戦士の妹・フリント役として出演。22年2月22日にファースト写真集「もりだくさん。」を発売。B型。趣味:小松菜の洗浄。特技:平泳ぎ、営業。

次のページへ (3/4) 【写真】森日菜美が公開したファースト写真集の表紙
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