【カムカムエヴリバディ】川栄李奈がヒロインに奮闘「26年間で今、一番勉強してる」

女優・川栄李奈が3代目ヒロイン・ひなた役でNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)に出演するにあたり、このほど、共演の本郷奏多とともに取材に応じ、役への思いなどを語った。ひなたは時代劇が大好きだが、何をしても長続きしない設定。本郷は時代劇スターを目指す大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる。

大月ひなたを演じる川栄李奈(右)と五十嵐文四郎役の本郷奏多【写真:(C)NHK】
大月ひなたを演じる川栄李奈(右)と五十嵐文四郎役の本郷奏多【写真:(C)NHK】

本郷奏多は不器用な大部屋俳優・五十嵐文四郎役「僕はわりと器用に人生を歩いてきた」

 女優・川栄李奈が3代目ヒロイン・ひなた役でNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)に出演するにあたり、このほど、共演の本郷奏多とともに取材に応じ、役への思いなどを語った。ひなたは時代劇が大好きだが、何をしても長続きしない設定。本郷は時代劇スターを目指す大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる。

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 川栄はひなたについて「見ていて応援したくなるような子。一生懸命に頑張るけどうまくいかず、背中を押してあげたくなるヒロイン。回が進むごとにひなたの魅力が増していくと思います」と紹介した。自身との共通点を問われると「何をやっても長続きしない。本当に自分を見ているようでやりやすかったです」とした。

 一方の本郷は、役について「時代劇スターを夢みて頑張っている男の子。ひなたに対してライバル意識を持っています。たぶん、好きな子に意地悪するタイプ。不器用に生きながらも夢を追いかけていて応援したくなる男の子」と紹介。自身との共通点には「僕はわりと器用に人生を歩いてきたタイプだと思うので。五十嵐と根本は違いますが、仕事に対しての考え方や根がまじめな部分は似ているかなと思います(笑)」とした。

 川栄によると現場は穏やかで温かい空気という。初ヒロインの重圧はあるのか。

 川栄は「プレッシャーはあまりありませんでしたが、放送を見ていたら、安子さんも、るいさんも、みんな『ひなたの道を歩いていきたい』と掲げていました。そのときに、あらためて私が『ひなた』なんだと、放送を見てプレッシャーを感じました」と明かした。ヒロインを務めている実感には「あまり感じないかも」とし、「楽しくて、皆さんと絡みたいという思いが強いので、ヒロインの大変さはそんなに感じてないです」と頼もしさを感じさせた。

 さらに頑張っている姿も紹介。

 川栄は「関西弁、英語も出てきて26年間で今、一番勉強しています。せりふもそうですし、動きも、すごく頭に詰め込んでいるので、その能力は今後、プラスになっていくと思います」。

 それでも川栄は何をやっても長く続かないと紹介していた。

 川栄は「朝ドラが決まってから英語をやると聞き、英語の本を3冊買いDVDも買いましたが、1回も開いてないです。ひなたの気持ちがすごく分かります。海外に行くと絶対に英語を勉強しようと思って帰国するのにYouTubeの動画をちょっと見ただけで満足して続いたことがないんです」。一方で、そんな共通点のおかげで「勉強ができなくて、英語もできなくて挫折して、でも、あっけらかんとしているところとか自分に似た部分が多く、役が大変と思うことはあまりないです」と語った。

 劇中、オーディションシーンやひなたにはパラダイス的な職場と表現される場面も登場する。川栄と本郷は自身のオーディションなどの思い出も紹介。

 川栄は「今回の最終審査の一つ前の審査の質疑応答のとき、私だけ質問を一つしかされなくて、他の方は質問攻めで会話が盛り上がっていました。私は一つめの質問でチーン、落ちたなと思い、変に緊張してしまいました。全く盛り上がらずに審査も終わりました」と「カムカムエヴリバディ」のオーディションの様子を明かした。また、川栄にとっては大好きな犬が近くにいたら職場はパラダイスとした。

 一方、4歳から芸能活動を始めた本郷は100回超のオーディション経験がある。「小学4、5年生のとき。おそらく子供たちの度胸試しをしようとしたのかと思いますが、横に寝ているアシスタントディレクターの女性にキスをしてくださいというのがあって、みんなできず、僕もできなくて、そして落ちました(笑)」と明かした。また「寝ることが好きで趣味も多いので労働時間の少なさに対して報酬の多い職場ならパラダイス」と、川栄の笑いを誘った。

 ユニークな話の多い本郷に川栄は「得体のしれない生物みたいで、何をやっても面白いです。本当に不思議な感じ」と親しみを込めて紹介。一方の本郷は「川栄さんは僕のことを下に見てニヤニヤしているような瞬間がある」と語るなど、チームワークの良さをうかがわせた。

 ひなたと五十嵐の共通点は時代劇好き。最後は2人が時代劇で演じたい役を紹介した。

 川栄は「甲冑(かっちゅう)を着てみたい。強い役をやりたい」。大河ドラマの出演経験もある本郷は「これまでの役は偉い公家とか戦闘能力がもれなく低かった。今度こそ戦闘能力の高い役をやりたい」と語った。

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