奥野壮、初主演映画も撮影初日にまさかの遅刻 監督からの暴露に苦笑い「言わないで」

俳優の奥野壮が1日、都内で行われた初主演映画「灰色の壁 -大宮ノトーリアス-」(25日公開)の完成披露報告会に、共演の陣内孝則、新羅慎二、メガホンをとった安藤光造監督とともに登壇した。

イベントに登壇した奥野壮【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した奥野壮【写真:ENCOUNT編集部】

やんちゃエピソードは「ないでしょ」と笑顔

 俳優の奥野壮が1日、都内で行われた初主演映画「灰色の壁 -大宮ノトーリアス-」(25日公開)の完成披露報告会に、共演の陣内孝則、新羅慎二、メガホンをとった安藤光造監督とともに登壇した。

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 本作は、平成初期の埼玉を舞台に、暴走族の抗争から暴力団まで巻き込み、最後には少年刑務所へと収監された、ある男の実話を基にした暴力と義理人情、贖罪(しょくざい)と挑戦を描いた物語。

 ささいな一言から暴力団の策略にはまり、少年刑務所に入る主人公で暴走族の総長・吉田正樹役を演じた奥野は、初主演となる本作が完成した心境を尋ねられると「公開が1年ほど延期してようやくの公開となったんですけど、コロナ禍の中ですけど公開できることにうれしく思っております」と感慨深げに語った。リーゼントの特攻服から始まり、刑務所での坊主頭へと見た目も含めて振り幅の大きい役を演じたことについては「正直めちゃくちゃ大変でしたね。僕としては怖くて強い風に演じていたつもりだったんですけど、監督からしたら全然物足りなかったみたいで『もっと怖く!もっと怖く!』ってずっと言われて……」とボソリ。すると監督は突如「初日に遅刻してきたでしょ」と暴露し、これに奥野は「あまり言わないでください(笑)」と苦笑した。

 続けて、奥野は「撮影を通してずっと“怖いってなんだろう”、“強いってなんだろう”って自分の中で疑問と戦いながら演じていました」と吐露。新羅から「答えは出たんですか?」と聞かれると「出なかったです。でも僕なりの怖さみたいなものは出そうと必死こいて撮影していました」と振り返った。

 また、「仮面ライダージオウ」で敵役を演じていた紺野彩夏と、今作では夫婦役を演じた奥野は「複雑でしたね。ライダーの本編では紺野さんのことを『殺すような目で見てくれ』という演出があったりしたので、今回は絆みたいなものをどう表現したらいいんだろうと思いましたけど、1年間一緒にやっていたこともあって、安心して撮影することができました」と笑顔を見せた。

 なお、作品の内容にちなみ、過去にやってしまったやんちゃエピソードを尋ねられた奥野は「ないでしょ(笑)。なさそうでしょ? 小学生の頃に取っ組み合いのケンカをしたりしましたけど、そんなのかわいい話なので、僕なんかより新羅さんや陣内さんのほうがえげつないエピソードを持ってるんじゃないですか(笑)」と交わした。

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