「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の仕掛け人が振り返る“激動”の第4回大会

「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」。人気でも運でもない、完全実力勝負を掲げた“ガチ歌バトル”は、2018年の始動から数々のドラマとヒロインを生んできた。22年1月12日の第4回決勝大会では、AKB48/STU48の岡田奈々が悲願の初優勝を飾って幕を閉じた。

第4回大会は「過去一番のレベル」で歌唱バトルが繰り広げられ、新たなドラマが生まれた
第4回大会は「過去一番のレベル」で歌唱バトルが繰り広げられ、新たなドラマが生まれた

熾烈な歌唱バトルを繰り広げた出場メンバー20人に竹中プロデューサーは感謝

「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」。人気でも運でもない、完全実力勝負を掲げた“ガチ歌バトル”は、2018年の始動から数々のドラマとヒロインを生んできた。22年1月12日の第4回決勝大会では、AKB48/STU48の岡田奈々が悲願の初優勝を飾って幕を閉じた。

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 学生時代は吹奏楽部に所属し、10年以上のトランペット歴とアレンジ経験、「輝く!日本レコード大賞」のスタッフも長年担当してきた、大会の仕掛け人であるTBSの竹中優介プロデューサーが、決勝大会に出場した20人のメンバー一人一人へ贈る感謝のメッセージに先駆け、新たな歴史が刻まれた今大会を振り返る。

 選抜総選挙(09~18年)やじゃんけん大会(10~18年)の開催がない今、歌唱力No.1決定戦は数少ない48グループ横断イベントにして、歌一本で成功をつかめるチャンスがある夢の舞台。歌唱のレベルやメンバーたちが注ぎ込む熱量は、大会を重ねるごとに上がっている。

“どえらいダンス”で話題を呼んだ「根も葉もRumor」で勢いに乗るAKB48から8人が出場、AKB48村山彩希や岩立沙穂、NMB48加藤夕夏らベテラン勢の初登場、NMB48李始燕やSTU48清水紗良ら新勢力の台頭、さらに兼任の岡田奈々、池田裕楽、矢野帆夏とSTU48のトップ3独占……。見どころにあふれた今大会を、竹中氏は「いろんな意味で胸が熱くなったり、苦しくなった大会でした」と表現する。

「今後このイベントを支えるであろうメンバーが台頭した大会であり、一方で上位陣には第1回から活躍しているメンバーがきちんと名を連ねたことで、競争が激化したと思います。全体のレベルが上がった分、緊張やプレッシャーによるちょっとしたミスで一瞬にして状況が変わってしまう。例えば、NMB48の山崎(亜美瑠)さんみたいな功労者が(卒業を発表して)最後のステージで1曲目で敗退してしまうとか、力を思うように発揮できないメンバーも多かった。こんな胸が苦しい場所にみんな頑張って立ってくれたので、決勝大会に出場したメンバー20人への感謝はひとしおです。全員ファイナリストLIVEに連れていきたいと強く思いました(苦笑)。審査員、バンドのみなさんも同じ思いだったはずです」

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