大会常連、初出場者も網羅 「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」出場メンバー紹介【後編】

第3組の加藤夕夏、小田えりな、田口愛佳、古畑奈和、岡田奈々(左から)
第3組の加藤夕夏、小田えりな、田口愛佳、古畑奈和、岡田奈々(左から)

SKE48古畑奈和の全ジャンル「歌いこなす」能力はAKB48グループ随一

■田口愛佳(AKB48)
・予選歌唱:「愛のうた」(倖田來未)/審査員推薦枠
・決勝大会進出:初
・決勝歌唱順:第3組3人目

黒沢「田口さんは、過去3回とも予選落ちしているとは思えない感じでした。雰囲気もあるし、生バンドにも合いそう。まだ粗削りではありますけど、どんどん良くなっていくという意味でも楽しみですね」

竹中「これまでも予選はある程度のレベルでは歌っていたけど、どこか印象に残りづらい部分があったかもしれません。でも、今回はいろんなアイドル活動を経て、雰囲気を身にまとったので、ベースの力も底上げされたのかなと。(4年ぶりの)組閣で新チームKのキャプテンに抜てきされて、今後のAKB48を担うべきメンバーの1人。歌の実力も認められたら、グループにとっても1つ財産になると思います」

■古畑奈和(SKE48)
・予選歌唱:「Everything」(MISIA)/8位タイ
・決勝大会進出:2大会連続2回目
・決勝歌唱順:第3組4人目

黒沢「古畑さんに関しては、もう言うことはないです(笑)。予選は8位でしたが、トップ5にいてもおかしくない。アップテンポ、オーセンティックなバラード、トリッキーな曲まで全部歌いこなせる。その点では、一番かもしれません。あとはピークポイントを作るのもうまい。第3回のファイナリストLIVEで岡田(奈々)さんとセッションしたときにも感じたんですが、2人はすごく似ているものがありますね」

竹中「表現力とインパクトがあるところに目が行きやすいですけど、裏の準備の精度がえげつない。古畑さんの恐るべきは個性ではなくて、それを生かすための裏での細かい努力の積み重ねで、その研究量に驚かされます」

黒沢「後天的な才能ですよね。岡田さんと同様、努力と才能のバランスが絶妙だと思います」

■岡田奈々(AKB48/STU48)
・予選歌唱:「ドライフラワー」(優里)/1位
・決勝大会進出:4大会連続4回目
・決勝歌唱順:第3組5人目(シード)

竹中「予選4回中3回で1位を取っているなかで、今回本気で優勝を狙ってきているというのが予選の収録のときから伝わってきました」

黒沢「優勝する気で来ていますね。岡田さんは本当にプロフェッショナルです。レコーディングでもいつも正解を出せる方。逆に言うと、歌い上げる外連(けれん)味に関しては、どこかでストッパーをかけてしまっているかもしれない。大胆さは審査員が『おっ、違うな』と思ったりするところじゃないかと思っていて、正確さとのバランスがどれだけ取れるかで、優勝の行方が決まってくるんじゃないかと思います」

竹中「岡田さんがAKB48に加入した直後にバラエティー番組をご一緒していて、カラオケ的な企画で歌を聞いたときは、同世代でも決して歌を武器にしているメンバーではありませんでした。彼女の怖さは、止まらない謙虚さと努力。第2回以降、毎回パワーアップしています」

黒沢「僕が初めて審査員を務めた第2回の決勝大会では、2曲目が『あなたのキスを数えましょう』(小柳ゆき)だったと思いますが、まだ自分の技術に追いついていない曲を選んでしまい、うまくいかなかった。前回に関しては、『炎』(LiSA)、『アイネクライネ』(米津玄師)の2曲とも歌いこなしていた。ソロ歌手になるというのは、周りのバランサーではなくなるということ。今回は『歌いこなす』の先を聞きたいですね」

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