子役出身の元AKB48第1期生の決断 人気恋愛リアリティーショーに応募した理由

「ドラ恋」ならではの苦悩もあったという【写真:舛元清香】
「ドラ恋」ならではの苦悩もあったという【写真:舛元清香】

相手役は永岡拓真、加弥乃「『絶対、この人と主役をやりたい!』と思った」

 ドラマの相手役には4回中3回、稽古のパートナーを務めた、たくま(永岡拓真)を指名した。「同じ事務所なんですけども、お互い知らなかったんです。最初のオーディションで落ちたとき、最初に泣き出したのがたくま君でした。まるで、この世の終わりみたいな大号泣で、私も見ていたら涙が出てきた。これまでもオーディションには落ちていますが、その後には別の何かが決まったりと、自分の中で切り替えられる人だったんです。でも、たくま君の涙を見て、スイッチが入って、『絶対、この人と主役をやりたい!』と思うようになったんです」。

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 たくまから、「なな(織田奈那)と組みたい」と言われたときはショックだった。「『3回も組んでくれたから十分だよ』と頭では思っていたんです。でも、心がついていかないんです。女性である以上に、俳優として見限られたような気がして……。役のために恋をしているのか、本当に好きなのか、自分でも分からなかったです。

 26日配信の第9話では、同棲ハウス史上初の出来事が加弥乃に襲いかかる。「もう逃げたいと思いました。スタッフさんには、『加弥乃ちゃんは脱走するんじゃないかと思った』と言われましたし、精神状態もおかしくなりました。その後、当番ではないディレクターさんも駆けつけてくれたり、ケアしてあげようという温かさもすごく感じてはいましたが、限度を超えていたと思いますよ」。

 この事件後、加弥乃は最終告白まで大いに悩むことに。「『ドラ恋』での恋って、告白する日付が決まっていますよね。普通なら、自分の思いがピークになったときに、相手に言うものだと思いますが、今回は自分の気持ちがものすごく揺れているときに、告白しないといけない。どうしていいか分からなくて、グーグルでまで調べちゃいました。一緒にいて幸せな人を選ぶべきか、離れているときに思ってしまう人を選ぶべきか……と」。

 母の願いで2歳半から子役に。NHK Eテレ「いないいないばあっ!」の出演がキャリアのスタートだ。AKB48時代はアイドルとしても活動した。「1期生でよかったなと思いますね。(同期最後の1期生の)みぃちゃん(峯岸みなみ)からは今も気にかけてもらっています。横浜での卒業公演(2021年5月)にも呼んでもらって、歌って踊りました。大きなホールが満席で、当時は見られなかった景色を見せてもらって感動しました」と語る。

次のページへ (3/4) 本名で再スタート「『時代劇なら、この人だよね』と言われるような存在に」
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