妻夫木聡「結婚は全てを許容できるから我慢も楽しい」自身の結婚観を語った

恋の質問にじっくりと目を通してから真剣に答えていく妻夫木
恋の質問にじっくりと目を通してから真剣に答えていく妻夫木

恋に悩む女性の質問に妻夫木、夏帆が真剣に回答

 次にSNSと来場者から募った恋愛に関する質問に3人が答えていき、最初に「人を好きになる瞬間」について聞かれると、夏帆は「難しいですね。どういうときに好きって思えるんでしょうね?一緒にいないときにふと無意識に相手のことを考えてしまうとか、ハッとして、私好きなのかもしれないって思うことはあるかもしれない」と答え、妻夫木は「なんか感性が合う瞬間て、好きだなって思う瞬間かもしれないですね。つい最近も妻と一緒に『はじめてのおつかい』を見て僕が号泣してたんですけど、隣を見たら妻も号泣してたんですよ(笑)なんかその時に好きなんだなって思いました。笑いの沸点が一緒だとかそういう感性は似てるかもしれないですね」

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 次に結婚生活でのお互いの我慢の境界線とは?という質問について、夏帆は「これは妻夫木先輩に」と妻夫木に振ると「これはマジな質問ですね(笑)…難しいですよね。結婚するのに条件がある人とかいるじゃないですか。家事をやってくれないとか、僕はあんまりそれを考えたことはなくて、僕にとっては結婚て、すべてを許容できる感じなんですね。だから我慢という言葉がリンクしないというか、別に我慢してるつもりも全然ないし、お互いの人生と人生がくっついて家族になっていくわけで、それさえも可愛いなと思えたりだとか、好きだなって思えるような相手を見つけたらいいんじゃないのかなって。『あとで洗い物するから』って言ったのに、寝ちゃってるとか。『ちぇっ』って思うんだけれど、その寝顔がちょっと可愛いなって思えたりだとか、『じゃあ俺がやってあげようか』って思ったりもするし、生活するってこうギブ・アンド・テイクって考えるとややこしいから、楽にしていればいいんじゃないのかなって。我慢て言葉は嫌なふうに聞こえるけど、我慢も意外と楽しい時があるって気がします」と自身の経験を交えながら優しく真剣に語る姿に、観客、そして夏帆、監督も頷きながら話を聞く。

 続けて「人生のゴールってなんだろうって考えると、ずっと一緒に暮らして、たぶん死ぬときが、もしかしたらゴールかもしれないですよね。そういう風に考えると、結婚て、その通過点だって捉えることができるんじゃないのかなと。だから結婚したら終わりじゃなくて、そっからが始まりなんだって考えれば、我慢て言葉も我慢じゃなくなるのかなって気がします」と妻夫木の結婚観が垣間見れるようなそんな答えを導いてくれた。

(左から)妻夫木聡、夏帆、三島有紀子監督
(左から)妻夫木聡、夏帆、三島有紀子監督

妻夫木の理想のデートは「一緒にご飯」

 司会者から理想のデートを聞かれると夏帆は「映画を一緒に見に行くのはいいですよね。終わった後にお互いに感想を言い合えたりしますし」妻夫木も「映画いいですよね。高校生の頃は絶対的に映画でしたよね。『タイタニック』見てるのに、いつ手をつないだら良いんだろうってことしか考えてなくって全然話が入ってこなかったですもん(笑)」会場の笑いを誘い「いまは、ご飯を食べに行くことかな。食べるって行為はすごくシンプルに喜びをもらえることで、新しいお店に入っておいしいものに出会って『おいしいね』って言い合えるのは、僕にとってもすごく簡単に幸せをもらえる行為なんです。まずくても、お互いに笑いながら『まずいね』って盛り上がれる。だからどっちであっても大丈夫な気がするんです」と答えた。

 最後にあらためて作品について監督は「この映画は映像も音も本当にこだわって作っているので、今日試写を見てくれた方は妻夫木さんの声だったり夏帆ちゃんの吐息がそのまま心に体内に届いたと思いますけど、これは映画館じゃないと体験してもらえない。是非映画館で見て頂きたい」と語った。

 映画「Red」は2月21日(金)から新宿バルト9ほか、全国で公開。

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