カラテカ入江、宮迫は「今でも変わらず優しい先輩」…心に染みた電波少年“先輩”からの金言

お笑い芸人による闇営業問題で、吉本興業から契約を解消されたカラテカの入江慎也(44)。現在は清掃会社「株式会社ピカピカ」の代表取締役社長として、新たな道を歩んでいる。当時、多くの批判を浴びた入江は「いろんな先輩方・同期・後輩たちに本当に迷惑をかけてしまい、申し訳ない思いでいっぱいでした。それでも、そんな自分を助けてくれたのは芸人の先輩・同期・後輩たち、そして相方でした」と感謝する。

闇営業問題の際には多くの批判が寄せられたという【写真:ENCOUNT編集部】
闇営業問題の際には多くの批判が寄せられたという【写真:ENCOUNT編集部】

騒動直後はSNS上で批判が殺到も反論せず 相方・矢部からの言葉で冷静に

 お笑い芸人による闇営業問題で、吉本興業から契約を解消されたカラテカの入江慎也(44)。現在は清掃会社「株式会社ピカピカ」の代表取締役社長として、新たな道を歩んでいる。当時、多くの批判を浴びた入江は「いろんな先輩方・同期・後輩たちに本当に迷惑をかけてしまい、申し訳ない思いでいっぱいでした。それでも、そんな自分を助けてくれたのは芸人の先輩・同期・後輩たち、そして相方でした」と感謝する。(取材・文=平辻哲也)

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 芸人時代は交友関係の広さが自慢だった入江。しかし、闇営業問題では、これがアダになってしまった。多くの芸人が長期間活動停止となるなど、影響は大きかった。SNS上でも、入江への批判の声は相次いだ。

「たくさんの方々を巻き込んでしまって、僕自身だけならまだしも、その方々にも批判の矛先が向いてしまうことが本当につらかったです。僕のもとにはさまざまなコメントが届いていました。『お前は反社(反社会的勢力)だ』『犯罪者』『どうやって責任とる気だ』とか。ツイッターのリプライもありましたし、ダイレクトメールも来ました。全部読みました。そんなことはない、そんなことはしていないというコメントも頂いたので、声を上げたいなと思うこともありました」と素直な気持ちを吐露する。

 批判の声には事実無根のことも多かったが、反論することはなかった。「(相方の)矢部(太郎)から言われたんですよ。『今、言いたいことを言ったところで、その場で少し気が楽になるだけ。何も状況は変わらないよ。言葉ではなく、行動、態度で示していかないと誰にも認めてもらえないよ』って。相方の冷静な言葉で気が付かされましたね」。

 以前の矢部との連絡は半年に1度程度だったそうで、「矢部の方から連絡してくることはないかな。でも、昔からそうでしたね。僕が一方的に連絡するだけです。矢部が(2018年に『大家さんと僕』で)手塚治虫文化賞を取ったときも僕には報告はなくて、ニュースで知ったくらいですから。この2年半は前より頻繁に連絡を取り合うようになりました。先日は、『お父さんの仕事場のエアコンの清掃をやってほしい』という連絡をもらったんですけども……まだスケジュールが合わなくて」。

 同時に処分を受けた芸人の先輩、同期、後輩も、入江を責めることはなかった。同じく紆余曲折を経て、吉本興業との契約を解消されたお笑い芸人の宮迫博之とも連絡を取っている。「宮迫さんはご自身のことは心配しなくて大丈夫だからと、僕のことばかりを心配してくださりました。芸人時代でも今でも変わらず優しい先輩で、僕はどう恩返し、お詫びしていけばいいんだろうと思います」。

 中でも、心に染みたのはお笑い芸人の松村邦洋の言葉だった。「『電波少年』に出演させていただいていたので、松村さんは『電波少年の後輩』といって、僕のことをかわいがってくださっていました。(問題の後)すぐにお電話をいただいて、『今は困難なときだと思うけれども、困難なときは運命のポイントカードを貯めているときなので、全部受け止めた方がいい』と。『知らないうちに溜まっている運は今後使えるから、絶対大丈夫だよ』って。相田みつをさんの詩集も贈ってくださって、『どんな精神科医よりも、これを読んだら楽になるよ』って。定期的に連絡をいただいて、やさしくしてくださった。コロナ禍でも、今でも、『大丈夫か』って」。

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