中田圭祐、「らせんの迷宮」で出会った“上司”安田顕に学んだこと シーンの「設計図」を大切に

2020年4月から放送予定だったドラマ「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」が、新型コロナウイルスの感染拡大による撮影中断を乗り越えて、21年10月クールの金曜8時のドラマ枠で好評放送中だ。主人公の天才遺伝子科学者・神保仁役に田中圭、神保と事件解決のためにタッグを組む熱血刑事・安堂源次役に安田顕を迎えた今作で、ひときわフレッシュな存在感を放っているのが、安堂班の若手刑事・瓜生夏樹を演じる中田圭祐だ。「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活躍しながら、俳優としてもキャリアを積む中田に、今作への思いや理想の上司像を聞いた。

俳優の中田圭祐。安田顕が演じる熱血刑事・安堂に食らいつく若手刑事・瓜生を演じている【写真:荒川祐史】
俳優の中田圭祐。安田顕が演じる熱血刑事・安堂に食らいつく若手刑事・瓜生を演じている【写真:荒川祐史】

ドラマ「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」に出演する中田圭祐にインタビュー

 2020年4月から放送予定だったドラマ「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」が、新型コロナウイルスの感染拡大による撮影中断を乗り越えて、21年10月クールの金曜8時のドラマ枠で好評放送中だ。主人公の天才遺伝子科学者・神保仁役に田中圭、神保と事件解決のためにタッグを組む熱血刑事・安堂源次役に安田顕を迎えた今作で、ひときわフレッシュな存在感を放っているのが、安堂班の若手刑事・瓜生夏樹を演じる中田圭祐だ。「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活躍しながら、俳優としてもキャリアを積む中田に、今作への思いや理想の上司像を聞いた。(取材・構成=安藤かなみ)

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――今作は、小学館ビッグコミック増刊号で連載された人気漫画「らせんの迷宮ー遺伝子捜査ー」(作:夏緑、画:菊田洋之)が原作で、遺伝子捜査の裏にある人間の業に迫るヒューマンヒストリーです。台本を読んだ印象を教えてください。

「スピーディーでテンポもよく、『DNAってすごいんだ』と毎回勉強になります。僕は熱血な人がすごく好きなのですが、安田顕さんが演じる安堂刑事のそばで若い瓜生くんがどんどん成長していく過程も面白かったです」

――当初、20年4月からの放送が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で撮影が中断。1年半の放送延期を経て、21年10月クールでの放送が実現しましたが、中断期間はどのようにモチベーションを保っていたのでしょうか。

「こんなことは初めてで……。ただ、再びお会いできることはある程度決まっていて、“だいたい1年後くらい”と分かっていましたし、撮影にはすんなり戻れました。去年の自分より成長したところを安田さんに見てもらいたい気持ちがすごくありましたし、去年できなかったことができるとポジティブに捉えていました。

 普通はバッと始まってバッと撮るので、当時できなかったことを1回整理して、もう1回撮影に入れる、もう1回気持ちを持っていけるというのは基本的にはないこと。なので、『こうしよう』『ああしよう』と考えることができる1年になりました。成長した自分を皆さんにお見せしたい気持ちで、メラメラしているものはありましたね」

――瓜生の上司である熱血刑事・安堂を演じた安田顕さんとは初共演です。印象を教えてください。

「一緒のシーンを撮影するようになったくらいで撮影が中断してしまったんです。その短い間でも、安田さんは本当の上司と部下と思えるようにいてくださって……。僕も役者の世界のことは全然知らないので、安田さんを見て習おうと思っていました。気になったところや、思うことがあったら言ってくださいと伝えていて、そうしたら徐々に『中田くん』と教えていただくような関係が芽生えたりしたくらいで、中断に入ってしまって。そのときのことを台本に忘れないようにメモを取ったりしていたので、1年間の間にそこを見直したり、再確認をしたりしていました」

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