「帰ってきたレインメーカー」オカダ・カズチカはいかにして“最強”を証明するのか

9年前を思い出す、オカダの快進撃

 元IWGP世界ヘビー級王者・オスプレイが「俺こそが真の王者だ」と米国でぶち上げている。確かに敗れてベルトを失ったわけではないが、返上しているのだから、それはどうにも通らない理屈だ。IWGPヘビー級王座を誰よりも愛するオカダの目には「IWGP世界ヘビー級王座」は何かといわくつきのベルトに映っているのではないか。

 そこで、問題を一気に解決するため、オカダ、鷹木信悟、オスプレイ、復活した飯伏で、一番強い男を決めたらどうだろうか。勝ち残った男がIWGP世界ヘビー級王座のベルトを手にすればいい。

 いずれにせよG1で「レインメーカーが戻って来たぞ」と雄叫びを上げるオカダは、力強かった。盤石だった棚橋弘至を下した12年のレインメーカーショックを思い起こさせる快進撃だった。

 G1で唯一、喫した黒星の相手タマ・トンガとは、11月6日の大阪府立体育館大会で権利書をかけて対戦する。G1に残してきた宿題をすっきりとクリアして、次のステップに進むのみ。

「G1チャンピオンとして、IWGP世界ヘビー級王者とは違った盛り上げ方をしていきたい」と強調するオカダ。「帰ってきたウルトラマン」ならぬ「帰ってきたレインメーカー」のヒーロー伝説第二章が始まった。

 キャリアを積んでさらに強く、さらに華やかに、心技体が充実してさらにパワーアップしたオカダから目が離せない。

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