試行錯誤が続く“居酒屋ロケ”の今、「二軒目どうする?」Pに聞くコロナ禍での思い

スタッフ一同が前向きな思い「やっぱり居酒屋で収録するのが一番良いし盛り上がる」

 基本的に、選ばれる居酒屋は都心の店が主だが、国分寺や川崎など郊外でも収録が行われている。どのように決められているのだろうか。

「先にどの街にするかを、会議で『この前新橋行ったからどこいきますかね、上野行きます? それとも川崎遠いけど行きます?』などと話し合って決めて、その後下見に行くか、“おつまみさん”のオススメを教えてもらっています。撮影の日は、トラブルがあった際のために僕らスタッフも現地に行って、収録近くのお店の飲み屋に入って、松岡さんや大吉さんと同じように飯を食いながら待っています(笑)」

 ということもあり、演者、スタッフの距離感は他の番組より近いという。

「撮影終わりにはみんなで合流してワイワイ飲むことが多かったですね。そこで次の出演者を話したりなんかして。だからみんな家族のような一体感がある。いまはコロナでスタジオ収録になっちゃったので、終わったらすぐ帰らなきゃいけないですが……」

 現在の状況だが、この番組のキモである“居酒屋収録”はできていない。その中でどうすれば従来の視聴者に満足してもらえるか、試行錯誤を繰り返してきた。

「最初は本当にどうしていいか分からなかったですね。テレ東自体もロケ禁止期間が続いていたので。ひとまず総集編で4週つないだあとは、スタジオで居酒屋のセットを組んでやってみたんですが、天井も高いし広いので音が聞き取りづらい。なにより居酒屋の雰囲気が出ないので、ガヤガヤしている音を足してみたり、ハウススタジオで松岡さんがおつまみを作ってみたり、いろいろと模索していきました。いまやっと、お店の料理をテイクアウトして小さな部屋で食べるという形に落ち着いてきましたが、やっぱり居酒屋で収録するのが一番良いし盛り上がる。はやく全面的に解禁されることを祈りながら撮っていますね」

 コロナによって、人気旅番組が終了するというニュースも報じられた。だが、そんな雲行きが怪しい中でも、制作陣らは決して悲観的にはなっていないという。

「松岡さん大吉さん含め、みんな“酒飲み”ということもあり、この番組を楽しんでやっている。この番組が長く続いているのも、そうした楽しさが伝わっているからだと思います。だから“終わる”という選択肢はなく、『この制限の中でいかにやっていくか』という前向きな思いをみな共通意見として持っているはず。昨年の2~3月にロケが飛んで収録できなかった居酒屋に、おわびの意味を込めて必ず訪れたいので、それまではこのペースを続けていきます」

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