【欧州車紀行・北仏5】フォード車でモン・サン=ミシェル到着 名物オムレツの値段にびっくり

名物のオムレツだったが…【写真:峯田淳提供】
名物のオムレツだったが…【写真:峯田淳提供】

羊やムール貝、オムレツを堪能、おいしかったのは…

 宿泊施設は対岸と島内にホテルがあり、対岸地域に入る手前にゲートがあって、車は自由に出入りができない。入るにはIDなどのナンバーが必要で、ホテルを予約した際に発行してくれるシステムになっている。ホテル到着は午後2時半。パリからストレートに車を走らせたら4時間程度だから、2時間くらい寄り道していたことになる。パーキングはホテル前。欧州にしては珍しく広くとってあって止めやすかった。

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 宿泊予定のホテルのチェックインは午後4時からなので荷物をフロントで預け、無料シャトルバスでモン・サン=ミシェルへと向かう。所要数分程度。島への入場料は1人10ユーロ(約1309円)。島へ渡ると、「オムレツといえばここ」というほど世界的に有名なレストラン「ラ・メール・プラール」のオムレツを。朝から口にしたのはサンドイッチひと切れだったので、何はともあれ腹を満たしたかった。

 ゆっちゃんは白ワインもオーダー。この会計が2人で91ユーロ(約1万2000円)。高っ。いくつか種類がある中で、シンプルで安価なオムレツを頼んだのに。ゆっちゃんも値段に驚き、「これならただのオムレツの方がおいしいよ」と言う。「名物にうまいものなし」という言い回し、あったっけ。

 レストランを出てモン・サン=ミシェルを見て回る。島内に建てられたというにはあまりにも大きく、素朴かつ厳か、神聖な大聖堂。島の周囲は1キロ、修道院にしては城壁の高さは不釣り合いかもしれない。干潟にははだしで歩いている人々。観光地としては異空間ともいえるのどかな景勝だ。

 夕食はゲート方向に歩いたところにあるレストラン「ル・プレ・サレ」で。

「モン・サン=ミシェルの羊は有名でしょ。干潟の塩を含んだ牧草を食べて育つから塩加減がいいあんばいだって。私はサーモンを前菜で食べて、メインは羊にするわ。ここの仔羊、“もともと塩気がある”=プレサレのローストと言われているの」

「僕はやっぱりムール貝にする(bouchotというノルマンディーなどで食べることができる小さめのムールがあった)」

 ワインはMACON VILLAGESの白のハーフとmorgon aopの赤。ゆっちゃんは「何年かぶりで食べるアニョ(羊)がおいしい」と大満足。会計は120ユーロ(約1万6000円)。ランチのオムレツより30ユーロ高いだけって!

 午後8時ちょっと前。モン・サン=ミシェルは夕陽が落ちようとする中、ライトアップされ、暗闇の中に煌々と浮かび上がった。

次のページへ (3/3) 【画像】モン・サン=ミシェルには厳島神社にあるような赤い鳥居がある
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