【欧州車紀行・北仏2】フランス初日はパリで友人とムール貝のワイン蒸しを楽しむ

2019年9月16日から25日までの10日間の日程で訪れた北フランスのノルマンディー地方。仏パリ=シャルル・ド・ゴール空港到着は現地時間9月16日午後4時。2年ぶりのパリは暑くも寒くもないほどよい気候だった。夏は記録的な猛暑だったパリにも乾いた秋の風が吹き始めていた。

宿泊した「ホテル・エグロン」から見た風景【写真:峯田淳提供】
宿泊した「ホテル・エグロン」から見た風景【写真:峯田淳提供】

Uberアプリでタクシー利用が便利に

 2019年9月16日から25日までの10日間の日程で訪れた北フランスのノルマンディー地方。仏パリ=シャルル・ド・ゴール空港到着は現地時間9月16日午後4時。2年ぶりのパリは暑くも寒くもないほどよい気候だった。夏は記録的な猛暑だったパリにも乾いた秋の風が吹き始めていた。

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 宿泊予定のホテルまでの移動はタクシーを利用。セーヌ左岸までは55ユーロ(約7300円)にメーターが固定されていた(右岸は50ユーロ)。定額55ユーロになったのは数年前からだという。現地在住の友人、えっちゃんに後から聞いたところによれば、Uber(スマホのアプリを使った配車サービス)の進出が理由だ。スマホでUberアプリを使ってタクシーを呼ぶと、安い料金で目的地まで運んでくれる使い勝手の良さがウケた。そこでタクシーの団体が分かりやすく定額55ユーロにして、Uber対策を始めたのだ。

 そうなると、バゲッジ1個いくら、チップはいくら、というこれまでの暗黙のルールが怪しくなる。えっちゃんによると、「全部込みで55ユーロなの。でも、私はチップを5ユーロあげるわ。だから、60ユーロ渡してお釣りはなし」。なるほどね。

大島渚監督が宿泊した「ホテル・エグロン」のスイートがお得

 パリの定宿「ホテル・エグロン」はセーヌ左岸の14区にある。モンパルナス墓地の隣、エドガーキネ通りとラスパイユ通りがぶつかった角にある。海外のホテルは例外を除けば、日本の大型ホテルと異なり、通りの建物に溶け込むように建てられている。フロントもレストランのウエイティングのためのバーカウンターのような造りになっていることが多い。こじんまりしているのだ。

「ホテル・エグロン」はかつて大島渚監督が映画「愛のコリーダ」を撮影していたときに宿泊していたホテルでもある。僕らがいつも泊まるのはその最上階、6階にあるスイート。小さなリビングが付いていて、トイレが2つあって約3万5000円と、コスパがとてもいいのだ。旅行では僕も連れ合いも、睡眠がグチャグチャになる。リビングが付いていれば、眠れないときには1人寝室を出て引き戸を締めて、リビングのソファで明かりを付け翌日のスケジュールなどを考えながら過ごすこともできる。しかも小さなベランダに出ると、モンパルナス墓地を眼下に見下ろすことができる。「パリ!」の雰囲気が視界に広がるのだ。

 ホテルに到着して早速、現地在住のえっちゃんに連絡して、モンパルナス駅周辺で一緒に食事をすることになった。とにかく、僕としては出発前から心配な、レンタカーがどうなったか問題を確認しなければならない。

 ホテルからモンパルナス駅までは歩いて10分程度。連れ合いとロトンド、クーポールといった何度か入ったカフェ(レストラン)を右、左に見ながら何を食べるか考えながら歩く。何を食べるか、は旅の大きな楽しみだ。

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