【ズバリ!近況】「まちぶせ」石川ひとみが明かす当時の心境「私のことみたい、と思って歌っていました」

かつての歌はどれも愛おしいと語った石川ひとみさん【写真:荒川祐史】
かつての歌はどれも愛おしいと語った石川ひとみさん【写真:荒川祐史】

1人カラオケで喉を鍛え続けた!?

 自分のかつての歌はどれも愛おしいですね。歌っていると、コンサート会場でのファンの方たちのかけ声や紙テープ、楽屋の風景、一生懸命に歌っていた私自身の気持ちなどを思い出します。「まちぶせ」はデビュー4年目の歌で、それまでなかなか思うような結果が出ず「この曲を最後にし、歌に区切りをつけて自分自身をもう1度見つめ直そう」という覚悟で歌っていました。おかげさまでヒットして「これからも歌手を続けていっていいんだよ」と背中を押してもらえました。

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 歌い方は今も当時も同じ。当時のイメージでみなさんに覚えていただいているわけですから、変えたいと思ったことはまったくないですね。歌声も変わらないですか? ありがとうございます。やっぱり歌が好きだから、無意識のうちにいつも何か口ずさんでいるからかな。朝起きると何かの曲がわき出してきて、童謡や唱歌を歌ったり、という感じで。それからコロナ前は、趣味でしょっちゅう1人カラオケを楽しんでいました(笑)。1人で1時間半から2時間、ユーミンさんの歌やたまには演歌も。「まちぶせ」も必ず歌います!

「まちぶせ」「プリンプリン物語」の思い出は…

「まちぶせ」の歌詞に描かれている女の子の気持ちは、よく理解できますよ。私も好きな男の子に「好きだ」なんてとても言えなくて、帰り際にさりげなく校門で待ったり、ラブレターを見せないまでも他の男の子と仲良くしてみたり(笑)。まるで私のことみたい、と思って歌っていました。そういう女の子って多いんじゃないかな。当時、好きな男の子に「まちぶせ」のレコードをプレゼントした女の子が結構いた、という話を聞いたことがあります。もらった男の子は「え、これってそういうこと……!?」ってドキドキしたでしょうね(笑)。みなさんのお役に立てたのならうれしいです!

 デビュー翌79年から82年まで放送された人形劇「プリンプリン物語」(NHK)を覚えているファンの方もいますよね。私は主題歌を歌い、ヒロインのプリンセス・プリンプリンの声を担当させていただいたんですけど、あの人形劇はまずラジオドラマの収録のように、2本のマイクを他の声優の方たちと一緒に囲んで声のお芝居をして、その声に合わせて、後から人形を操って作っていたんですよ。挿入歌もたくさんあって、収録当日に譜面を渡されてすぐに歌わなくてはいけなかったんです。ほかのみなさんも譜面が読めてすぐに歌えるので、私もがんばって歌っていました。楽しかったですね。

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