音楽と芝居の架け橋に― SEPT Vol.10 スポット出演&Wキャスト組の“私的こだわり”

ダブルキャストだからこそ見られる“2人の泉木葉”

■沖侑果(STU48)/泉木葉役(Wキャスト)

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――2本同時上演となる「ReUnion|ReVise」の見どころを教えてください。

「リメイク版の『ReUnion』、そして『ReVise』はスピンオフみたいな感じで、くるくる場面展開されるなかで、同じシーンでもそのときにいなかった人物が何を考えていたのかが描かれています。『ReUnion』を見ていただいてから、『ReVise』のほうを見ていただけると分かりやすいし、いろんな変化や発見が楽しめるんじゃないかと思います」

――泉木葉は、沖さんと搗宮姫奈さんのダブルキャスト体制で演じます。自分なりのオリジナリティーで意識している部分は?

「私と姫奈さんの演じ方はまったく違うと思います。姫奈さんはガムシャラに頑張る女の子という感じで、私は何も考えていないけど、誰かのために動ける女の子をイメージしています。だから、私が出ていない公演を見たとしても、同じシーンがまったく違って見えると思います」

――泉木葉という役は沖さんにとってどんなものですか?

「私は木葉ちゃんみたいに誰かを応援するとかまったくない、少しひねくれた考え方をするタイプ(苦笑)。木葉ちゃんを演じているときは、本気で『UN1ON』というバンドを応援していますし、『人を応援するのっていいな』と思えるようになりました。キラキラした性格の影響をいい形で受けることができて、私生活でも少し明るくなりつつあるのかなと」

――今回の「ReUnion|ReVise」を迎えるまでには、SEPTプロデュースのSTU48メンバーによる舞台「Selfish amity’s」も経験しました。

「セルアミでは、最初のシーンで自分の言葉からストーリーがどんどん進んでいく部分があるので、なるべくアドリブとかテンション感でメンバーを引っ張っていけたらいいなと思っていました。そのきっかけは、前作の『ReAnimation』でいろんな役者さん、バンドさんとのステージを経験したから、頑張っていこうと前を向けたんだと考えています」

――会場、配信で観劇する方へメッセージをお願いします。

「ほかの役者さんと共演する機会が今はこの舞台でしかなくて、正直、緊張している自分もいます。でも、普段の私とはまったく違う姿をファンの方に見ていただける機会だと思うので、新しい一面を探していただけたらうれしいです。こういうご時世でも、有観客での公演ができるということで、会場に見に来てくださる方には後悔させないような舞台にしたいし、配信でもぜひ見ていただければと思います」

次のページへ (3/4) “もう一人”の泉木葉は、明るく真っすぐで天真爛漫?
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