惜しまれながらの解散「IZ*ONE」 コロナ禍で開催した“激レア”なドライブスルー公演

日韓グローバルグループ「IZ*ONE(アイズワン)」が当初の予定通り29日をもって解散した。同日、日本人メンバーの宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美が仁川国際空港から日本に帰国する姿が報じられ、IZ*ONEを応援してきたファンの間で悲しみが広がっている。

2019年6月にソウル・蚕室室内体育館で開催されたIZ*ONEコンサートの様子【写真:ENCOUNT編集部】
2019年6月にソウル・蚕室室内体育館で開催されたIZ*ONEコンサートの様子【写真:ENCOUNT編集部】

単独リアリティー番組「IZ*ONE CHU~幻想のキャンパス」で試写会を企画

 日韓グローバルグループ「IZ*ONE(アイズワン)」が当初の予定通り29日をもって解散した。同日、日本人メンバーの宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美が仁川国際空港から日本に帰国する姿が報じられ、IZ*ONEを応援してきたファンの間で悲しみが広がっている。

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 IZ*ONEは、2018年6月から8月まで放送されたMnetサバイバル番組「PRODUCE48」から誕生。同10月に初ミニアルバム「COLOR*IZ」でデビューを飾り、タイトル曲「La Vie en Rose」はガールズグループの最短1位記録を更新する大ヒットを記録した。19年4月には2枚目のミニアルバム「HEART*IZ」を発表し、K-POPガールズグループのアルバム歴代最高初週売り上げを記録する大ヒットとなった。同6月からは初のアジアツアーと日本ツアーを開催して大成功を収めた。

 しかし、同11月に「PRODUCE48」の投票操作疑惑が報道され、活動を休止。3か月後の20年2月に発売延期されていた初フルアルバム「BLOOM*IZ」でカムバック。初週売り上げは当時のガールズグループ最多を記録した。こうした圧倒的な人気をもとに本来ならば大規模なコンサートツアーが次々と開催されるはずだったが、コロナ禍で断念せざるをえなかった。

 とはいえ、ファンを大切にするIZ*ONEはコロナ禍においても実は有観客コンサートを開催したことがある。同6月に放送されたMnetのIZ*ONE単独リアリティー番組「IZ*ONE CHU~幻想のキャンパス」の中で、同グループのコンサートツアーの様子を編集した特別映画試写会を企画。ソウルの超高層ビル群を背景にのぞむ大型駐車場にファンが乗用車に乗って集まるというドライブスルー方式が採用された。抽選による100台限定で、入場する際には体温計測と手指消毒が徹底されるなどコロナ対策は万全。大型スクリーンに映像が流れる中、メンバーがスクリーン裏からサプライズでステージに登場すると、ファンは歓声を上げてペンライトを激しく揺らすなど狭い車内ながらも全身で喜びを表現した。中には感極まって泣きだすファンの姿もあった。

 試写会は「幻想のコンサート」と改題され、メンバーは「SPACESHIP」「Violeta」などを披露。ファンのデコ車を表彰したり、ファンが持ち込んだポッポコーンやチキンの話題で盛り上がった。196日ぶりのファンとの直接対面。メンバーの本田は「すてきな思い出がたくさんできました」、チェヨンは「この輝きは一生忘れません」、ミンジュは「久しぶりなので緊張しましたが、直接会えてとてもよかった」、へウォンは「距離は遠いけど気持ちは近くにあると感じました」と感激。車中のファンも「早く近くで会いたい」と通常コンサートやファンミーティングの早期再会を祈っていた。

 最後に宮脇が「カムバックショーで1度だけ皆さんの前で歌って以来、披露できなかった曲を歌います」とアナウンスして「FIESTA」を熱唱。本田は「WIZ*ONE(ファン)のおかげで幸せでした」と笑顔を見せた。しかし、この時がファンに直接会う最後のステージとなってしまった。ネットでは大勢の日本人ファンが「東京ドームのステージに立たせてあげたかった」と無念の気持ちを書き込んでいる。

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