【Producers TODAY】「リコカツ」プロデューサーが見た北川景子&永山瑛太の“夫婦演技”の妙「思う存分アドリブ」

「リコカツ」で交際ゼロ日婚カップルを演じる北川景子と永山瑛太
「リコカツ」で交際ゼロ日婚カップルを演じる北川景子と永山瑛太

離婚したから本当の夫婦の愛が戻るかも

 ――ドラマに込めたメッセージは?

植田「離婚を考えることは結婚を考えることになる。結婚は社会生活をしやすくするための制度だったはずなのに、それによって生きづらくなることもあります。そんな社会的な制度と揺れ動く気持ちをドラマの中で描きたい。離婚したから本当の夫婦の愛が戻るかも知れないし、そこにストーリーが生まれそうな気がします。結婚というシステムについて国がどう決めるのか、というよりも2人が一緒にいて居心地がよければいい、といったシーンがドラマに登場します」

 ――金曜ドラマ枠として意識していることは?

植田「TBSの火曜ドラマは恋愛、金曜ドラマは社会派ホームコメディーという流れがありますが、今回の『リコカツ』はホームコメディーとラブストーリーのハイブリッド版ができました」

声優の三石琴乃が連ドラ初のレギュラー出演

 ――美土里(みどり)役の声優・三石琴乃さんは連ドラ初のレギュラー出演です。

植田「堤幸彦監督が手がけたラジオドラマに出演されていて、監督が『マジで来てください』というのでスタジオに見学に行き感激しました。現場で自由に動いていて『うまいなー』と思ってテレビに引っ張り出そうと(笑)。それから出演オファーを何度もしてやっとお受けいただけました」

 ――最後にメッセージをお願いします。

植田「離婚したことによるハッピーが描かれているところが他のドラマではなかなかないのでは。離婚を描くドラマでは弁護士が出てきて財産分与をどうするか、といった話になりがちですが、『リコカツ』は違います。7、8話あたりでは離婚という形がいいのか、一緒に住んだ方がいいのかといった人生のスタイルが見えてきます。会社の定年で肩書を失ったら男たちはすべてを失うと思いがちですが、自分たちには何ができるのか、と考えるシーンもあります。このドラマによって自分たちの人生を考えるきっかけになればうれしいです」
(敬称略)

※ストーリー

 雪山で遭難した水口咲(北川景子)を、航空自衛隊航空救難団の緒原紘一(永山瑛太)が救助した。ファッション雑誌の編集者として自由奔放な人生を送る咲と、厳格な自衛官一家に育った生真面目な紘一は正反対の性格だが、運命的に出会った2人は幸せな結婚生活を築くと誓った。ところが、結婚式の翌日、咲は早朝4時に起床ラッパの音で起こされ、紘一から緒原家の家訓を唱和させられる。紘一の提案で休日に外食することになったが、紘一はファッションから店選びまで真逆で自分の考えを押し付けてくる。2人とも不満が爆発し互いに離婚を言い放つ事態に……。

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