クレしん30周年記念展へ潜入 リアルとバーチャルの融合で「オラのミリョク新発見だゾ」

大日本印刷が運営する「東京アニメセンターin DNP PLAZA SHIBUYA」が16日に渋谷モディにリニューアルオープンする。その記念すべき企画展第1弾は、誰もが知る国民的アニメで、今年原作30周年を迎えた「クレヨンしんちゃん」。リアルとバーチャルが融合した新しい体験を楽しめる展覧会「原作30周年記念展 クレヨンしんちゃん オラのミリョク新発見だゾ」をリポートする。

クレヨンしんちゃん「原作30周年記念展」の専用アプリによるXR展示の実際の様子【写真:ENCOUNT編集部】
クレヨンしんちゃん「原作30周年記念展」の専用アプリによるXR展示の実際の様子【写真:ENCOUNT編集部】

「東京アニメセンターin DNP PLAZA SHIBUYA」で「原作30周年記念展 クレヨンしんちゃん オラのミリョク新発見だゾ」展

 大日本印刷が運営する「東京アニメセンターin DNP PLAZA SHIBUYA」が16日に渋谷モディにリニューアルオープンする。その記念すべき企画展第1弾は、誰もが知る国民的アニメで、今年原作30周年を迎えた「クレヨンしんちゃん」。リアルとバーチャルが融合した新しい体験を楽しめる展覧会「原作30周年記念展 クレヨンしんちゃん オラのミリョク新発見だゾ」をリポートする。

 2017年から東京・市ヶ谷で運営されてきた「東京アニメセンター」が渋谷のど真ん中に位置する渋谷モディへ移転。「どの世代でも分かるコンテンツからスタートしたい」という思いから、長年愛さ続けてきた「クレヨンしんちゃん」の企画展から新生東京アニメセンターが出発する。

 原作コミックの連載から始まり、アニメ、映画、ゲーム、グッズなど多種多様な形に姿を変えてファンを楽しませてきた「クレヨンしんちゃん」が、時をへて姿を変えてきた様子を、さまざまなメディアや動きで表現している。30周年という歴史を一挙に振り返ることができる「クロニクル展示」や、過去に登場したキャラクターが大型スクリーンに描き出される「ミラープロジェクション」、空中ディスプレーによる「ホログラムしんのすけ」など、最新技術を駆使して展示をより深く楽しむことができる。

 展示会では、会場が用意した端末を使った音声ガイドの利用も多く見られてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大により端末の貸し出しは難しくなった。そこで、今回の展示会では音声だけではなく拡張現実(AR)演出も楽しめる専用アプリのダウンロードを推奨している。スマホを片手に、野原家と一緒に企画展を楽しむことができ、ファンにはたまらない演出になっている。

 今回、リアルな展示会と並行してバーチャル企画展も開催されることも注目を集めている。企画展示エリアやストアを高精細フルCGモデルで再現。バーチャル企画展としてオンラインで開催され、世界中どこからでもアクセスし、展示に参加することが可能に。参加者は自身のアバターを展示会場内で自由に移動させることができ、細かな展示の一文字一文字まで拡大できる再現技術は圧巻だ。

 バーチャル企画展では、リアルな展示では不可能な仕掛けなども盛りだくさん。ストアではVTuberによるバーチャル接客も体験でき、実際の展示会場とそん色ない感動を味わうことができる。リアルとバーチャルの2本立て展示に、担当者は「リアル展示から拡げて、違った体験をより楽しむことができる」と太鼓判を押していた。

 30年間愛され続けてきた「クレヨンしんちゃん」の軌跡と新技術の融合で、誰もが楽しめる展示になっている。進化を続ける東京アニメセンターの今後の取り組みにもぜひ注目していきたい。「原作30周年記念展 クレヨンしんちゃん オラのミリョク新発見だゾ」展は、16日~5月23日まで、東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAで開催される(開催時間は午前11時~午後8時)。

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