28歳鈴木伸之、「まだいける」ヤンキー男子高校生役に自信 「お茶にごす。」ドラマ化

まークンを演じる鈴木。劇中では28歳にして学生服を着こなし「まだいけるな」とニヤリ【写真:(C)西森博之/小学館 (C)「お茶にごす。」製作委員会 】
まークンを演じる鈴木。劇中では28歳にして学生服を着こなし「まだいけるな」とニヤリ【写真:(C)西森博之/小学館 (C)「お茶にごす。」製作委員会 】

茶道の稽古で学んだことは? 所作だけではない深さ

――茶道の稽古はどのくらいの期間行われたのでしょうか。

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鈴木「撮影に入る2か月くらい前から、茶道の先生の教室にお邪魔して一から丁寧に教えていただきました。正座の種類や物の名前、お茶にも薄茶と濃茶があって……など、いろんな所作を習いました。学生時代は野球部だったこともあってか、文化部は自分に近しいものではなかったんです。でも、所作が生まれたのには全て理由があると聞いて、改めてお茶の文化って素晴らしいなと感じました。相当練習したので、薄茶のお点前は今でもできると思います」

瀬戸「僕は高校で茶道部に入ろうとして断念したことがあって……。稽古では全神経を使わないといけないので、精神力を保つ大変さを学びましたし、日本人でよかったなと作品を通じて改めて思いました」

――鈴木さんにとってはこれまで関わりのなかったものなのですね。

鈴木「ドラマの中で『一期一会』などお茶に携わる言葉がたくさん出てきます。その言葉の1つひとつに深い意味があって、ハッとさせられることもこの作品にはたくさん詰まっています。そういう意味でもすごく勉強になりました」

――現在、鈴木さんは28歳、瀬戸さんは25歳ですが、高校生を演じるにあたって制服を着ての撮影はいかがですか。

鈴木「本当に学生役が多くて、学生服に縁があるなと思っています。今回のスチール撮影で、『まだいけるな』と思ってしまったんですけど、大丈夫ですかね?(笑) 学園モノって制服をみんなで着るので、撮影中も今も、『学生の気分を味わえたな』とすごく感じています。学生服を着れるうちはやりたいですね」

瀬戸「『学生役は25歳くらいまでしかできないんじゃないか』と勝手なイメージがあったのですが、制服を着ると、やっぱり楽しく撮影できてしまうんですよね。学園モノでは青春を取り戻すみたいに楽しんでしまって、出演者の中では僕らが一番年上なはずなのに、年下みたいでしたね(笑)」

鈴木「僕たちが一番はしゃいでいました(笑)」

山田役の瀬戸は、茶道を通じて精神力を保つ大変さを学んだと言う。【写真:(C)西森博之/小学館 (C)「お茶にごす。」製作委員会 】
山田役の瀬戸は、茶道を通じて精神力を保つ大変さを学んだと言う。【写真:(C)西森博之/小学館 (C)「お茶にごす。」製作委員会 】

――以前にも共演経験があると伺いました。撮影を通じて、改めてお互いの役者としての印象を教えてください。

鈴木「山田との掛け合いがすごく多くて、僕がいくらふざけても利樹は絶対に笑わなかったので、それにすごく救われましたね。ものすごく役に徹して、本当にまークンを正してくれていたので、それはすごくありがたかったです。数年経ってまた共演させてもらえて、前回はなかった呼吸感を感じました。

 山田役が利樹と聞いたときは、『絶対に楽しくていい関係に出来そう』と感じましたし、本読みの時からものすごく信頼していました。カメラが回っていないところでも、2人でお弁当を一緒に食べたり、学校をちょろちょろ歩き回ったり、いろんな楽しい思い出があります」

瀬戸「本番一発で決めるところはさすがだなと思いました。テストの中でたくさんアイデアが生まれてきて、それを監督に提案する場面がすごく多かったんです。作品のための姿勢も含めて素晴らしい方だなと尊敬のまなざしを向けていました。僕はついていくのに必死だったので、たくさん学ばせていただきました」

鈴木「えらい謙虚じゃん!(笑)」

瀬戸「いやいや、謙虚ですか?本当に思っていますよ!やっぱり一発で決めるところが本当に素晴らしいです」

――いよいよ3月5日から全12話一挙配信が始まります。独特な台本で、序盤から惹き込まれる展開になっていますね。

鈴木「冒頭はミュージカルのような世界観で、『お茶にごす。』の世界をまず見せています。コミカルさもあって、僕はすごく好きです。心情のセリフがお芝居にかかってくるところがたくさんあって苦戦もしましたが、それも「お茶にごす。」の世界観の要素のひとつになっています」

瀬戸「これだけ大量にモノローグがある台本はなかなか珍しいなと思いますが、キャストほぼ全員分が用意されています。モノローグがあることで、キャラクターの奥行きや深さが増していると思います」

鈴木「モノローグは学校の音楽室で撮影しました。音楽室は5階にあって、撮影当初は真夏でものすごく暑い中、雑音が入らないよう、音を録る時だけ窓も扉も閉めて、台本に汗がたれながら撮りました。そこも皆さまに注目してみていただきたいです!」

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