配信ドラマの可能性を実感 BLドラマの金字塔「ポルノグラファー」の魅力を竹財輝之助×猪塚健太に聞く

「ポルノグラファー」で描かれる、純粋なラブストーリーを楽しんで【写真:荒川祐史】
「ポルノグラファー」で描かれる、純粋なラブストーリーを楽しんで【写真:荒川祐史】

配信ドラマを飛び出して、たどり着いた映画化

――FOD配信ドラマから始まり、地上波、映画化と大きくシリーズ化してきました。配信ドラマの可能性について、お2人の考えをお聞かせください。

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猪塚「役者としては、出る幅もチャンスも広がってうれしいです。僕もそうですが、見る時間帯がみんなバラバラな中で、配信ドラマはとても見やすいんですよね。どこでも見ることができるし、タブレットでも見れる。普段ドラマや映画を見なかった人にも作品を届けることができる方法が増えたと感じています。もっともっとこれから大きくなっていって、もっともっと主流になっていくと思います」

竹財「細分化しているこの時代に合っていると思いますし、ドラマが作られる現場が増えるのが僕らはうれしいですね。テレビ局で制作するものに比べたら自由度が高いと思うので、そこもウエルカムです。やっぱり、創造性の高いものに制限があるってすごく寂しいんです。制限の中での自由はあるけど、最近はその制限がありすぎて、僕はちょっと息苦しくなっている。その逃げ道ではないですけど、新しい方法として配信ドラマはもっとチャレンジしていける場になってほしいです。何にも縛られないものであってほしいですね」

――改めて、この作品の魅力について読者のみなさんにメッセージをお願いします。

竹財「当初から、“男同士だから”というわけではなく、“この人だから”と僕はずっとやっていて、そこは変わっていないです。でも、(作品を)全然知らない人にも見ていただきたいです。見てくれた意見なら、僕は辛辣な意見も好き。見て、ぼろくそに言ってくれる分には全然いいんですよ。映画として完成しているし、何も恥ずかしがることなくおすすめできる作品です。いろんな人に見ていただきたいですね」

猪塚「BL作品の中にもいろいろな種類があると思うんですが、その中でも『ポルノグラファー』はとても純粋なラブストーリー。それがたまたま男性同士だっただけ。そこは最初からブレていません。今回の『プレイバック』は愛し合った2人が離れてしまって、すれ違った心や好きという気持ちがぶつかりあって、より強固になる物語になっています。そこはBLであってもなくても、きゅんきゅん、もやもやする物語として楽しめるところが魅力です」

竹財「三木さん(康一郎監督)が優しく振り返り、“プレイバック”をちゃんと作ってくれているので、初めての人でも見ていただけるんじゃないかなと思います!」

次のページへ (4/4) 【画像】耽美すぎ!竹財&猪塚のアナザーカット
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