コロナ経験の住吉美紀 医療従事者に恩返しのチャリティー開始「つながりと共感を大事に」

肺の画像がプリントされたパーカを紹介する住吉美紀【写真:本人提供】
肺の画像がプリントされたパーカを紹介する住吉美紀【写真:本人提供】

「日常のライフラインとなる」ことをテーマにオンラインクラブを立ち上げ

 思い描いていたことは「人と真摯(しんし)につながりたい」という強い思いの実現。

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「昨年は病気や体力回復と闘っている間に1年過ぎてしまった気がしていて、人には無駄にできる時間はあまり無いと感じました。やりたいことができるチャンスは限られている、だから何をするのか、誰とするのかを大事にしたいと考えるようになりました。そして、人って共感やつながりを感じられる機会があるだけでずいぶん違うのではないかという思いも強まりました。精神的にダメージを受けても家族に会えない方、家族に話せないという方も今たくさんいる中、家族や職場とは別に、自分には頼れるコミュニティーがある、居場所がある。その心強さってすごいって、この1年感じたんです。そこで今年に入って、『つながりを感じられるオンラインクラブ』を立ち上げました。会えなくても、いざという時に頼れる誰かとつながっているという実感は、日常のライフラインとなり得ます。Tシャツもつながりと共感を大事にしています。これが私の今年のテーマです」

 2回目の緊急事態宣言が出てから、コロナに罹患した住吉に聞いてもらいたいと、リスナーからは「勤務先に家族の感染を伝えたら、結局、退職することになった」「治っているのに差別を受け退職も考えている」「自宅療養は精神的に追い詰められる」などリアルな声が番組にも寄せられているという。

「コロナ禍では会えなくとも誰かが共感し、話を聞いてくれることが、ものすごく力になります。治ってもメンタルな後遺症は、しばらく続くと思います。感染症そのものの対策が政府や行政主導だとしたら、いろいろな方々のハブになれる立場の私は、社会の”気持ちケア対策”の担当なのかも、と最近感じます。自分にできることは小さいですが、『遠くの親戚より近くの住吉』と頼りにしてもらえる存在になれたら」

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