永瀬正敏が役者・成田凌を絶賛「影の努力を惜しまない人。長く付き合っていきたい」

映画「カツベン!」(C)2019「カツベン!」製作委員会
映画「カツベン!」(C)2019「カツベン!」製作委員会

成田凌は長く付き合っていきたい若手の一人

――初共演の成田さんはいかがでした?

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「長く付き合っていきたい若手の一人ですね。今回はほぼ先輩ばかりの現場の中、ちゃんと皆さんにリスペクトを持って接している。とても好感を持ちました。僕も若い頃、そういう役者だったらよかったなと反省をするぐらい(笑)。今後もどんどん自身の可能性を広げていく人だと思いますね。あと、影の努力を惜しまない人だと思います。共演できてとても嬉しかったです。今回は、役者陣もスタッフの皆さんもただ現場にいるという人が一切いなくて、皆さん一生懸命、そして楽しみながら撮影していました。そういう意味でも、気持ち良い現場でした」

――ライバル映画館の弁士役だった高良健吾さんは?

「彼は別の先生(片岡一郎)に指導を受けていたんですが、本当に真面目な役者です。僕にとって、彼と同じ現場に立つことがちょっと特別(※ 高良健吾は永瀬演じる『濱マイク』に憧れて俳優になった)なんです。だから、今回も嬉しかったですね。撮影中も一緒にご飯を食べに行ったりしました。道筋をとても真面目に考えている人で、今までの自分や未来をすごくピュアに見つめている。また一緒にできればと思う役者さんの一人です」

――ほかにも、周防組の常連である竹中直人さん、渡辺えりさんとの共演でした。現場は、笑いが絶えなかったそうですね。

「そうなんですよ!竹中さんがじっと壇上を見つめているシーンだけでも笑ってしまうんです。それが大変でした(笑)。竹中さんとご一緒するのは本当久しぶりで。10代の頃は、プライベートでも非常にお世話になっていました。すごい量の映画のレーザーディスクを持っていらっしゃって、いろんな映画を紹介して頂いたりして。だから、今回とても楽しみにしていました。渡辺さんとは初めてでしたが、ちょっとした声色の変化で、シーンの色温度を変えられる方なんだな、と感動しながらご一緒していました。竹中さん渡辺さん周防組常連のお二方に、率先して僕たちが演じやすい場を作っていただけたと思います」

□永瀬正敏(ながせ・まさとし)1966年7月15日生まれ。宮崎県出身。「ションベン・ライダー」(83)でデビュー。ジム・ジャームッシュ監督の「ミステリー・トレイン」(90)に出演。国内だけでなく、海外の映画作品にも多数出演する。近年の出演作品には、「あん」(2016)、「パターソン」(16)、「光」(17)、「Vision」(18)、「パンク侍、斬られて候」(18)、「最初の晩餐」(19年11月)などがある。平成29年度芸術選奨・文部科学大臣賞受賞。

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