リアルジャパン12・6後楽園をプレイバック「あの頃のストロングスタイル」を目指して

レジェンド王座を防衛した藤田和之 (C)リアルジャパン
レジェンド王座を防衛した藤田和之 (C)リアルジャパン

激闘を制した藤田の挑戦者は……

 試合後には新日本の先輩である船木に「船木さん」と呼びかけ、「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた藤田。しかしすぐに“野獣”の姿に戻り、「次のトラ(挑戦者)は誰だ!?」と吠えまくる。ところが、誰も名乗りを挙げる気配がない。藤田はあらためて勝利をアピールし、リングを下りた。このときスーパーがエプロンに上がったのだが、藤田は無視して退場。とはいえ、決して気づかなかったわけではない。タイミングの悪さに腹が立ったのだ。挑戦したいのならすぐに名乗りを挙げるべき。そう考えての無視、ということになるのだろう。

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 案の定、藤田はスーパーの行動に対しバックステージで「遅い! 遅い!」と声を荒げた。そして、「時間やるからいつでも取りにこい。オレは待ってるよ。誰とでも相手してやる。いつなんどき……(誰の挑戦でも受ける)だろ」とコメント。“燃える闘魂最後の継承者”は、まだまだこれからもリアルジャパンマットに王者として君臨するつもりでいる。

 一方、敗れた船木はこうコメントしている。「勝てる要素はあったかもしれないけど、壁は厚いですね。次にやったら、もっとやられるような気がします。今回しか勝てるチャンスはなかった。出所は一緒だと思ったんですけどね、やっぱり壁は厚い」。一見弱気にも思える発言だが、「あと2、3回(防衛戦を)やったら倒せる可能性はあると思いますよ。王者の立場って辛いので、精神的にきつくなってくる。だからみんな挑戦してみればいいんですよ。次はオレが行きますっていう選手にどんどん出てきて欲しい」と真意を説明した。打倒・藤田は決して不可能ではないと持論を述べたのだ。だからこそ、次回大会(来年3月)に向けて誰が名乗りを挙げるのかがポイントになってくる。無視されたスーパーが振り向かせるのか、それともほかの選手が出てくるのか。

 この日のエンディングで沸き起こったフジタコール。現在、藤田和之こそがリアルジャパンの中心人物であることは間違いない。

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